やっぱり。
SRX600用の、アテナという海外メーカー製のガスケットキット。
コンプリートキットとのことで、購入した。
中身。
左はケースカバーのガスケットとオイルストレーナのガスケット、中央はシリンダー上下のガスケット、右はその他の細かいシールやガスケット。
エキパイのガスケットや、バルブステムシールも入っている。Oリングもたくさん入ってるけど、必要なだけ全部あるのかどうか、リストが付いてないから、ぱっと見では分からない。
でも、これで1万円くらいだった。純正をバラで揃えたら2万は下らないから、大助りだ。
ついでに、かなりヘタっていたタンクのダンパーも交換。
きつく嵌っていい感じだ。
クランクケースを点検しつつ洗っている。
エンジン刻印は1JK。キックスタート式のSRX600は、車体もエンジンも、型式は1JKだ。
ケースには、謎のナンバーが刻まれていた。
左右両方に同じナンバーが入ってるから、すり合わせとか芯合わせとかあるのかもしれない。
オイルポンプの入るリセス。
奥の大きい二つの穴が、スカベンジポンプのインとアウト、右下のネジ穴をはさんだ二つの穴が、フィードポンプのインとアウト。どちらも左がイン、右がアウトだ。
オイルタンクからのオイルは、左のケースのドレンボルトの前方にホースで入り、まっすぐにケース合わせ目のダウエルを通って、写真で一番下の小さい穴からポンプに吸い込まれる。ポンプに吐き出されたオイルはその右の穴から右ケースに戻り、一旦左ケースで向きを変えて、再び右ケースから右カバーのチェックバルブを通って、オイルクーラーに回り、戻ってオイルフィルターに入るようになっている。
オイルフィルターからは、ケース内のオイルギャラリーを通って、各部に圧送される。
一方、潤滑後のオイルはケース内に垂れて底にたまり、オイルストレーナから写真奥左の穴を通って、スカベンジポンプに吸い込まれる。ポンプの吐出オイルは、同じく奥右の穴からケースに戻り、ケース背面からホースでタンクに戻る。スカベンジラインはケース内で一部分岐していて、トランスミッションやクラッチアームを潤滑しているようだ。
それを踏まえて、オイルタンクを割ってみよう。
ご覧のとおり、フィードポンプに通じるストレーナよりも低いところにスラッジがたまっていて、そこはドレンよりも低いから、タンクを割らないと排出もできない構造になっている。
あえてトラップにしてるのかもしれないけど、ホントのとこはわからない。
タンク内に残ったスラッジには、見るからに金属片が混じっている感じ。
もう片方も。
タンク内をパークリで洗って、磁石でさらう。
洗った油は、金属粉でギラギラしている。
お見事、磁力線の標本。
鉄粉を先端に寄せたら、このとおり。
これはひどい。
金屑がオイルフィルターにも引っかかってたってことは、オイルクーラーにも回ってるだろうな。全部キレイにできんのかこれ。