腰上着手。
腰上の作業に入るぞ。
右はSRX600のピストンで、左はジープJ54のピストン。
J54の4DR5エンジンは、1気筒あたり660ccくらい。
SRXのは、排気側だけ小さいバルブリセスがある。
J54のは渦流室式ディーゼルなので、渦流室からのガスを受ける凹みがある。
ボアは、ショートストロークのSRX600がわずかに大きい。
4DR5はロングストロークなのだ。
ピストンには、金屑を噛んでしまったスクラッチが付いてしまっている。
頂部のカーボンをクリーニング。
1JKのモールドと、排気の方向を示す矢印のモールドがある。
ていうか、左のバルブリセスの内側になんか凹みがあるんだけど…。
裏面のモールドは1JK02。
初期型SRX600の1JKとは、ピストンピンのサイズが異なっている。
これはどういう意味だろう。
これも意味不明。
とりあえずリング溝をキレイにして、真鍮ブラシでスクラッチのバリを落とした。
反対側。
スカートがテカテカになるような首振りは起こしてなかったようだ。
何かの打痕と、ちょっと深めのスクラッチ。
ピストンスカート下から5.5mmでのピストン径は、95.942mmで、やや下限を下回っていた。
交換しなくてもいけそうな気がするけど、どうすっかな。
シリンダーボアにもスクラッチ。
この状態で測定して、左右方向で96.012mm、前後方向で96.025mmってとこだったから、多少ならホーニングの余地はありそうだ。
測定位置は、上から40mm。
ヘッドフランジの歪みもない。
リングギャップは、元のリングで、トップ0.60mm、セカンド0.65mm、オイル0.83mmってとこ。
これは新品のリング。部品番号が変わっている。
新品リングで、トップ0.53mm、セカンド0.52mm、オイル0.60/0.61mmってとこ。
測定位置はシリンダスカート部。
とりあえずシリンダーは使えそうなので、サビを落として耐熱塗料で化粧直し。
フィンの深いとこはサビ取りが大変だった。
フィンスタビライザーは外してある。
シルバーにクリア仕上げ。
でもまだ組めないのだ。