何度も来ている吉祥寺東急。案内を見ていて屋上があることに気がついた。昔は子供向けの遊具などでにぎやかな場所だったし、一時はビアガーデンだったりしたのだが、今はどうなっているのか?
8階から上へ上るエスカレータがないので、階段を登る。
吉祥寺観音が祀られている。昭和34年に飯能市から迎えられ、ご本尊は「不空羂索観世音菩薩(ふくうけんじゃくかんぜおんぼさつ)」との由来が書いてある。
中央は「太陽の広場」という名前で、人工芝の開放空間になっている。もっぱら数組の母親と幼児がくつろいでいて、ハイハイし放題だ。最近のご時世で、幼児の写真を撮るのはご法度で、おじいさんはジロジロ見ないように気を遣う。
看板の「富士山ビューテラス」の方向へ行くと、
観覧スペースがあって、富士山が
見えなかった。
よく見ると、丹沢の山蔭の向こうに、富士山らしき影がみえるような、見えないような。
三鷹駅北口すぐの武蔵野タワーズがはっきり見える。売り出しの時の謳い文句「特別快速が止まる三鷹駅直近で、住所は武蔵野市」というのがあって、笑えた。今検索すると、スカイクロスタワー、最上階31階、東南角部屋、3LDK、131平米で2億6,800万円とあった。リビングが25畳とちょっと狭くて、迷うところだ。
エレベーターのある方へ行くと、喫煙ボックスがあっ。今どきわざわざ「アヘン窟」を設置するとは!
かって、食堂でのランチや、屋上の遊園地と子どもたちの楽園、ハレの場所だった百貨店は今? 近鉄も伊勢丹も去って吉祥寺で唯一の百貨店となった東急も、静かな屋上、人気企業にまるごと貸し出すフロアなど、苦しみがにじみ出ているように思えてしまった。