一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・中倉彰子女流初段②

2009-10-05 00:15:46 | LPSA金曜サロン
3日(土)はTBS系の「オールスター感謝祭 超豪華クイズ決定版」を観た。女優でピアニストの松下奈緒が出演していた。松下奈緒はフジテレビ系「ドラマスペシャル 課長・島耕作」の大町久美子役で出演したとき、あまりの美しさに、一遍にファンになってしまった。しかし今回、カメラはすこし彼女を映しすぎたように思う。TBSでは彼女を一押しにしたのだろうが、ちょっとしつこかった。でもやっぱり、松下奈緒は綺麗だった。

さて9月4日の金曜サロン、昼は中倉彰子女流初段、夕方は石橋幸緒女流王位の担当だった。
中倉女流初段はLPSA屈指の人気棋士である。金曜サロンでも、中倉女流初段をイチバンに応援している会員は多い。むろん私もファンのひとりである。
そんな中倉女流初段とは、6月5日以来の指導対局となった。このときの出だしは、▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀に、中倉女流初段が△6二銀! ときたので、私は「エエッ!?」と困惑の声を上げた。
中倉女流初段は居飛車も指すが、基本的には振り飛車党だと思う。相居飛車の将棋は見た記憶がないし、私も中倉振り飛車と対峙したかったので、△6二銀の居飛車宣言には意表を衝かれた。
いま思えば、この「声」がまずかったと思う。私の心情を察知してか、その後中倉女流初段は△6三銀から、ムリヤリ陽動振り飛車に出たのだ。
私は急戦に出、飛車交換を果たす。このとき上手に、離れ駒の△6三銀を7二に引く手が必要となって、下手が指しやすくなった。
ここで先手が取れた私は以降快調に攻め、なんとか幸いすることができたのだった。しかし、上手の作戦を私の絶叫で変更させてしまったきらいもあり、あまり後味はよくなかった。
指導対局は、下手は勉強になることが多々あるが、上手には何のトクもないと思う。上手が下手相手にムキになって負かしにいくことはないし、チカラも入れていないことがよく分かる。ただ、公式戦で指さない戦法を実戦で試してみたい、という思惑が上手にあるのならば、私は喜んでその相手になりたい。
だから今回は、もし中倉女流初段が相居飛車の意思を示したら、それも貴重な経験ということで、追随しようと思った。
私が初手に▲2六歩と飛車先の歩を突く。ここで中倉女流初段が、早くも「長考」に入る。中倉女流初段は、イベントのときなどは、にこやかな顔と軽妙なトークで私たちを楽しませてくれるが、対局時の表情はキッとして、勝負師の顔に一変する。そしてその表情は、指導対局のときも垣間見える。これは下手にとってうれしいことだ。
私は中倉女流初段の次の手をじっと待つ。そして指された手は「△8四歩」だった。
私は前回のように声は出さず、大きくうなずいて、次の手を指した。
コメント (3)
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