5日(月)は、夜8時からTBS系「浅見光彦シリーズ28 高千穂伝説殺人事件」を観た。
今回のマドンナは、ヴァイオリニストの本沢千恵子役で、戸田菜穂が演じていた。彼女はしっとりしているが一本芯が通っており、日本女性の鑑のようである。フジテレビ系「ショムニ」での高飛車な演技もよかったが、彼女はやはりシリアスな役のほうが映える。私は戸田菜穂のあまりの美しさに、見とれっ放しだった。
しかし本沢千恵子、場面ごとに洋服が変わっていたが、いったい何着洋服を持って旅行していたのだろう。
それにしても、浅見光彦はいつまでも33歳でいいよなぁ。
さて、きょうは以下に、ある局面を記します。お暇なかたは、次の1手を考えてください。制限時間3分。だけど解答は書きません。
先手:1七歩、1九香、2二と、2八飛、3六歩、3七桂、4五桂、4七歩、5八歩、7六歩、7七桂、8五歩、8七玉、9七歩、9九香 持駒:角、金、銀2
後手:1一香、1三歩、2四歩、3四王、4一金、4三歩、4八銀、5二金、5三歩、5六飛、5七角、6七と、8一桂、9一香、9三歩 持駒:金、銀、歩4
9月4日の金曜サロン、夕方は石橋幸緒女流王位の担当だった。中井広恵天河同様、石橋女流王位にも扇子にサインをもらえず、棋友からもさんざんからかわれてきた。しかし私は前週、中井天河からようやっとサインをいただけた。
対石橋戦では、将棋ペンクラブ関東交流会で善戦した実績もあり、こちらが下手に下手に出れば、石橋女流王位相手でも、金星を挙げられる可能性はあると思っていた。
ところがこの日の石橋女流王位のいでたちがスゴかった。日の丸に「必勝」と書かれた鉢巻きをしての登場である。来たるマイナビ本戦や女流王位戦に向けて戦意高揚といったところだろうが、会員相手に気合の入れすぎである。
しかもよく見ると、ピンクのブラウスまでお召しになっている。まさか私を狙い撃ちにしたわけではないだろうが、いやなプレッシャーを感じる。
とはいうものの、私もこの日は5局目の対局だったが疲労感もなく、充実した気持ちで対局に臨むことができた。
対局開始。お互い角道を開け合った後、私が☗6六歩と角道を止める。しかしその4手後、私が☗4八銀と矢倉を志向したので、石橋女流王位が、「じゃあ清水さんになった気持ちで…」(とつぶやいたと思う)と、☖6四歩と突いてきた。
以下、こちらは銀を繰り出し石橋陣の角頭を狙い、石橋女流王位は6筋に位を張って、銀交換を目指す。しかしこの差し出争いは石橋女流王位に軍配が上がり、私が不利となった。
ところが、☗2四歩の突き捨てを、石橋女流王位が素直に取ってくれたので☗2二歩が利き、やや形勢を持ち直した。さらに私は銀損を承知で王手を掛ける。この手を、さすがの石橋女流王位も軽視していたようだ。ややあって、
「こんな手を指してるようじゃ、ヤマグチエリコちゃんに負けてもしょうがないなあ…ブツブツ…」
とか、石橋女流王位がつぶやく。
ヤマグチエリコの名前が出てきたので、ドキッとする。鉢巻きとブラウスの次は、「口撃」がきた。しかし上手が下手をあの手この手で動揺させるとは、あべこべではないか。
とはいえ、石橋女流王位がこちらの将棋を考える時間が多くなってきたことは確かであった。形勢がいつの間にか、私のほうに好転したらしい。
よく「プロは良くなってから考え、アマは悪くなってから考える」と言うが、苦戦気味になって考え出すのは、プロも同じような気がした。
しかしその後、私にも疑問手が出て、ヨリが戻る。ところが石橋女流王位にも指しすぎの手が出て、私の玉は安全地帯に逃げ延びることができた。
石橋女流王位が歩を成って、私にゲタをあずける。ここでは私の勝ちになったようだ。飛車を抜いて安全勝ちに行く手もあるし、いま局面を見れば、ふつうに角を取っても、たぶん勝ちだ。
しかし私はしばし考慮時間をもらったすえ、決め手を発見した。邪魔駒を捨てる桂成! これは☖同王の1手。以下玉頭に銀を打って、ピッタリ詰んでいる。
実戦でもここで石橋女流王位が投了し、対石橋戦の平手戦、嬉しい初勝利となった。
一段落して、石橋女流王位に揮毫していただく。前週の中井天河に続いての、感激タイムである。
揮毫をあらためて拝見すると、名前の下に、「防衛するぞ!」としたためてあった。もしかして石橋女流王位、この決意を宣言したくて、わざと負けてくれたのではなかろうか。まあここは、石橋女流王位の好意に甘えて、無邪気に喜んでおくとしよう。
今回のマドンナは、ヴァイオリニストの本沢千恵子役で、戸田菜穂が演じていた。彼女はしっとりしているが一本芯が通っており、日本女性の鑑のようである。フジテレビ系「ショムニ」での高飛車な演技もよかったが、彼女はやはりシリアスな役のほうが映える。私は戸田菜穂のあまりの美しさに、見とれっ放しだった。
しかし本沢千恵子、場面ごとに洋服が変わっていたが、いったい何着洋服を持って旅行していたのだろう。
それにしても、浅見光彦はいつまでも33歳でいいよなぁ。
さて、きょうは以下に、ある局面を記します。お暇なかたは、次の1手を考えてください。制限時間3分。だけど解答は書きません。
先手:1七歩、1九香、2二と、2八飛、3六歩、3七桂、4五桂、4七歩、5八歩、7六歩、7七桂、8五歩、8七玉、9七歩、9九香 持駒:角、金、銀2
後手:1一香、1三歩、2四歩、3四王、4一金、4三歩、4八銀、5二金、5三歩、5六飛、5七角、6七と、8一桂、9一香、9三歩 持駒:金、銀、歩4
9月4日の金曜サロン、夕方は石橋幸緒女流王位の担当だった。中井広恵天河同様、石橋女流王位にも扇子にサインをもらえず、棋友からもさんざんからかわれてきた。しかし私は前週、中井天河からようやっとサインをいただけた。
対石橋戦では、将棋ペンクラブ関東交流会で善戦した実績もあり、こちらが下手に下手に出れば、石橋女流王位相手でも、金星を挙げられる可能性はあると思っていた。
ところがこの日の石橋女流王位のいでたちがスゴかった。日の丸に「必勝」と書かれた鉢巻きをしての登場である。来たるマイナビ本戦や女流王位戦に向けて戦意高揚といったところだろうが、会員相手に気合の入れすぎである。
しかもよく見ると、ピンクのブラウスまでお召しになっている。まさか私を狙い撃ちにしたわけではないだろうが、いやなプレッシャーを感じる。
とはいうものの、私もこの日は5局目の対局だったが疲労感もなく、充実した気持ちで対局に臨むことができた。
対局開始。お互い角道を開け合った後、私が☗6六歩と角道を止める。しかしその4手後、私が☗4八銀と矢倉を志向したので、石橋女流王位が、「じゃあ清水さんになった気持ちで…」(とつぶやいたと思う)と、☖6四歩と突いてきた。
以下、こちらは銀を繰り出し石橋陣の角頭を狙い、石橋女流王位は6筋に位を張って、銀交換を目指す。しかしこの差し出争いは石橋女流王位に軍配が上がり、私が不利となった。
ところが、☗2四歩の突き捨てを、石橋女流王位が素直に取ってくれたので☗2二歩が利き、やや形勢を持ち直した。さらに私は銀損を承知で王手を掛ける。この手を、さすがの石橋女流王位も軽視していたようだ。ややあって、
「こんな手を指してるようじゃ、ヤマグチエリコちゃんに負けてもしょうがないなあ…ブツブツ…」
とか、石橋女流王位がつぶやく。
ヤマグチエリコの名前が出てきたので、ドキッとする。鉢巻きとブラウスの次は、「口撃」がきた。しかし上手が下手をあの手この手で動揺させるとは、あべこべではないか。
とはいえ、石橋女流王位がこちらの将棋を考える時間が多くなってきたことは確かであった。形勢がいつの間にか、私のほうに好転したらしい。
よく「プロは良くなってから考え、アマは悪くなってから考える」と言うが、苦戦気味になって考え出すのは、プロも同じような気がした。
しかしその後、私にも疑問手が出て、ヨリが戻る。ところが石橋女流王位にも指しすぎの手が出て、私の玉は安全地帯に逃げ延びることができた。
石橋女流王位が歩を成って、私にゲタをあずける。ここでは私の勝ちになったようだ。飛車を抜いて安全勝ちに行く手もあるし、いま局面を見れば、ふつうに角を取っても、たぶん勝ちだ。
しかし私はしばし考慮時間をもらったすえ、決め手を発見した。邪魔駒を捨てる桂成! これは☖同王の1手。以下玉頭に銀を打って、ピッタリ詰んでいる。
実戦でもここで石橋女流王位が投了し、対石橋戦の平手戦、嬉しい初勝利となった。
一段落して、石橋女流王位に揮毫していただく。前週の中井天河に続いての、感激タイムである。
揮毫をあらためて拝見すると、名前の下に、「防衛するぞ!」としたためてあった。もしかして石橋女流王位、この決意を宣言したくて、わざと負けてくれたのではなかろうか。まあここは、石橋女流王位の好意に甘えて、無邪気に喜んでおくとしよう。