庭の桃の木の実が1コ落ちたので、6日にみんなで食べた。まだ固さは残っていたが、香り高く、甘みもあって、美味かった。
ウチの桃の木は、おととし桃泥棒に遭ってオフクロが怖気づいてしまい、バッサリと枝を切ってしまった。今年もなる実が少ないが、なるべく食べられるようにしたい。
3日(金)、Hon氏の呼びかけで、居酒屋にて将棋研究会を行うことになった。
将棋仲間がファミレス・ジョナサンで将棋を指す「ジョナ研」が、昨年の11月28日をもって休眠状態になっている。場所が移って馴染みがなくなったこと、W氏、Kun氏らレギュラーメンバーの離脱などがその原因だ。そこでHon氏が、代替案として企画したようだった。
ただし今回は植山悦行七段を招聘し、社団戦のための「強化試合」の意味合いもあった。私は選手じゃないがそこはそれ、ありがたく参加することにした。
場所は西川口駅前の「魚民」。午後7時に集合で、その時間に合わせて行ったら、先客は植山七段、Hon氏、Ok氏がいた。
ただしここが4人用の個室で、それはいいが、もう満員である。この後にShin氏やE氏も来るということで、どうするのかと思いきや、Hon氏は隣の部屋も押さえてあるという。
でもそれじゃ大人数の意味がないだろう。壁を隔てた隣の部屋じゃ、面白味も半減してしまう。
そのうちE氏も来たので、店の人に聞いてみる。と、6人室が空いているとのことで、そちらに移った。ただし、これで残りの参加定員は1人となった。
室内は狭く、暑苦しい男が3人揃って、気温が上がったようだ。
ではここで、席の配置を記しておこう。
壁
E 植山
戸 壁
Ok 一公 Hon
壁
盤駒の話になる。植山七段に、「大沢さんは、どんな盤を持ってるの?」と聞かれたが、お恥ずかしいことに、これがオヤジ手作りのベニヤ盤なのである。足付きの盤もあることはあるが、ほとんど使ったことはない。駒も500円の番太駒で、私はこれで、ここまで棋力を伸ばした。
食べ放題のメニューもあったが、個別に頼む。飲み物が来て、まずは乾杯である。
妙齢の女性が誤って戸を開ける。Ok氏はどうぞどうぞ、と軽口を飛ばしたが、むなしい。
みなでしばし談笑した後、Ok氏とE氏の対局になった。今日はこれがメインだから、多少早めの対局でも、構わない。Hon氏のいう「宴会将棋」の始まりである。
今回は植山七段の「同時講義」も含まれる。戦型は、後手番Ok氏の石田流となった。
序盤といえども、プロの手にかかれば、その手順に疑問符が付く。「▲4八銀~▲4七銀はワンセット」を始め、その指摘は細かい。私も参考になるところである。
以下、私たちはつまみの焼き鳥などを頬張りながら、観戦する。ヒトの将棋を見るのは楽しい。これで仕事その他、もろもろの悩みがなかったら、もっと楽しかった。
Ok氏、△7四飛と揺さぶりを掛けるが、▲7七銀と上がられ、不可。これをやるなら、▲7九銀型の時にやるべきだった。
数手後Ok氏は△3四飛と戻ったが、これでは丸々の2手損である。まあここまではよい。最も罪深いのは、▲3六歩△同歩▲同金の次にOk氏が指した手だった。
ここからOk氏は△4六角! 対してE氏は▲3七歩! 私は訳が分からなくなった。
まずOk氏、ここで△4六角はないだろう。植山七段も言ったが、先手玉が▲7九なら、△3九飛成の王手飛車を見て、この手もないことはない。しかしこの場合は飛車が成るだけで、角損の代償が大きすぎる。
大駒を切るときは、勝ちを見極めた時、決め手が指せる時に限られる。序盤でこの類の手はないと思ってよい。Ok氏、以前から大駒を切るのが好きだったが、こうまでひどいとは思わなかった。Ok氏は大野・植山教室の成長株と見ていたが、これでは見解を改めざるを得ない。とにかくこの△4六角はひどすぎる。猛省してもらいたい。。
対してE氏の▲3七歩がこれまた、ひるみすぎ。ここは植山七段が待ったした。が、E氏が次に指した手は▲4六同銀! これでは後手の読み筋になってしまう。
またも指し直しとなり、ようやく▲4六同金となった。とはいえ2人とも、初段はまだまだ先である。
以下、△3九飛成▲2六飛△3六歩▲同金△4八竜▲5八銀△4五桂▲4六歩△3五歩▲4五金△3九竜▲2四歩△3六竜▲同飛△同歩▲3一飛△3七歩成▲3二飛成△4八と▲5五角△5八と▲7四桂△9二玉(途中図)
▲5八金△6四銀▲5二竜△同金▲8二金△9三玉▲6六角△8四歩▲9五歩△7四歩▲7二金△4九飛▲9四歩△8三玉▲6一銀(第2図)と進んだ。
ここまでいくつか植山七段の指摘があったが、▲2四歩では▲8六銀が良かったらしい。私は全然気が付かなかったが、「大沢さんなら指したでしょう」と植山七段。
私は買いかぶられているようだ。
植山七段のスマホに電話があった。Fuj氏からで、こちらに来るという。いまや植山七段の追っ掛けと化しているFuj氏、遅れての参加も当然であった。Shin氏はもう、来ないようだ。
第2図。私なら△5一金と引く。銀が入れば△6九銀以下先手玉が詰むからだ。植山七段によると、こういう相手の攻めを切らす指し方は、上手特有のものだという。
Hon氏はその口ぶりから、△2八飛を読んでいたらしい。もちろんこの手もある。
しかしOk氏の指し手は、予想の範疇にないものだった。飛車をどこに打ったか。
(つづく)
ウチの桃の木は、おととし桃泥棒に遭ってオフクロが怖気づいてしまい、バッサリと枝を切ってしまった。今年もなる実が少ないが、なるべく食べられるようにしたい。
3日(金)、Hon氏の呼びかけで、居酒屋にて将棋研究会を行うことになった。
将棋仲間がファミレス・ジョナサンで将棋を指す「ジョナ研」が、昨年の11月28日をもって休眠状態になっている。場所が移って馴染みがなくなったこと、W氏、Kun氏らレギュラーメンバーの離脱などがその原因だ。そこでHon氏が、代替案として企画したようだった。
ただし今回は植山悦行七段を招聘し、社団戦のための「強化試合」の意味合いもあった。私は選手じゃないがそこはそれ、ありがたく参加することにした。
場所は西川口駅前の「魚民」。午後7時に集合で、その時間に合わせて行ったら、先客は植山七段、Hon氏、Ok氏がいた。
ただしここが4人用の個室で、それはいいが、もう満員である。この後にShin氏やE氏も来るということで、どうするのかと思いきや、Hon氏は隣の部屋も押さえてあるという。
でもそれじゃ大人数の意味がないだろう。壁を隔てた隣の部屋じゃ、面白味も半減してしまう。
そのうちE氏も来たので、店の人に聞いてみる。と、6人室が空いているとのことで、そちらに移った。ただし、これで残りの参加定員は1人となった。
室内は狭く、暑苦しい男が3人揃って、気温が上がったようだ。
ではここで、席の配置を記しておこう。
壁
E 植山
戸 壁
Ok 一公 Hon
壁
盤駒の話になる。植山七段に、「大沢さんは、どんな盤を持ってるの?」と聞かれたが、お恥ずかしいことに、これがオヤジ手作りのベニヤ盤なのである。足付きの盤もあることはあるが、ほとんど使ったことはない。駒も500円の番太駒で、私はこれで、ここまで棋力を伸ばした。
食べ放題のメニューもあったが、個別に頼む。飲み物が来て、まずは乾杯である。
妙齢の女性が誤って戸を開ける。Ok氏はどうぞどうぞ、と軽口を飛ばしたが、むなしい。
みなでしばし談笑した後、Ok氏とE氏の対局になった。今日はこれがメインだから、多少早めの対局でも、構わない。Hon氏のいう「宴会将棋」の始まりである。
今回は植山七段の「同時講義」も含まれる。戦型は、後手番Ok氏の石田流となった。
序盤といえども、プロの手にかかれば、その手順に疑問符が付く。「▲4八銀~▲4七銀はワンセット」を始め、その指摘は細かい。私も参考になるところである。
以下、私たちはつまみの焼き鳥などを頬張りながら、観戦する。ヒトの将棋を見るのは楽しい。これで仕事その他、もろもろの悩みがなかったら、もっと楽しかった。
Ok氏、△7四飛と揺さぶりを掛けるが、▲7七銀と上がられ、不可。これをやるなら、▲7九銀型の時にやるべきだった。
数手後Ok氏は△3四飛と戻ったが、これでは丸々の2手損である。まあここまではよい。最も罪深いのは、▲3六歩△同歩▲同金の次にOk氏が指した手だった。
ここからOk氏は△4六角! 対してE氏は▲3七歩! 私は訳が分からなくなった。
まずOk氏、ここで△4六角はないだろう。植山七段も言ったが、先手玉が▲7九なら、△3九飛成の王手飛車を見て、この手もないことはない。しかしこの場合は飛車が成るだけで、角損の代償が大きすぎる。
大駒を切るときは、勝ちを見極めた時、決め手が指せる時に限られる。序盤でこの類の手はないと思ってよい。Ok氏、以前から大駒を切るのが好きだったが、こうまでひどいとは思わなかった。Ok氏は大野・植山教室の成長株と見ていたが、これでは見解を改めざるを得ない。とにかくこの△4六角はひどすぎる。猛省してもらいたい。。
対してE氏の▲3七歩がこれまた、ひるみすぎ。ここは植山七段が待ったした。が、E氏が次に指した手は▲4六同銀! これでは後手の読み筋になってしまう。
またも指し直しとなり、ようやく▲4六同金となった。とはいえ2人とも、初段はまだまだ先である。
以下、△3九飛成▲2六飛△3六歩▲同金△4八竜▲5八銀△4五桂▲4六歩△3五歩▲4五金△3九竜▲2四歩△3六竜▲同飛△同歩▲3一飛△3七歩成▲3二飛成△4八と▲5五角△5八と▲7四桂△9二玉(途中図)
▲5八金△6四銀▲5二竜△同金▲8二金△9三玉▲6六角△8四歩▲9五歩△7四歩▲7二金△4九飛▲9四歩△8三玉▲6一銀(第2図)と進んだ。
ここまでいくつか植山七段の指摘があったが、▲2四歩では▲8六銀が良かったらしい。私は全然気が付かなかったが、「大沢さんなら指したでしょう」と植山七段。
私は買いかぶられているようだ。
植山七段のスマホに電話があった。Fuj氏からで、こちらに来るという。いまや植山七段の追っ掛けと化しているFuj氏、遅れての参加も当然であった。Shin氏はもう、来ないようだ。
第2図。私なら△5一金と引く。銀が入れば△6九銀以下先手玉が詰むからだ。植山七段によると、こういう相手の攻めを切らす指し方は、上手特有のものだという。
Hon氏はその口ぶりから、△2八飛を読んでいたらしい。もちろんこの手もある。
しかしOk氏の指し手は、予想の範疇にないものだった。飛車をどこに打ったか。
(つづく)