一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

異例ずくめの社団戦(3)

2020-09-20 00:07:42 | 社団戦
(18日のつづき)

第3図以下の指し手。▲5四同飛△同金▲1二飛△2二銀▲1四桂△同金▲同飛成△2四銀▲6三馬△5八飛▲4七玉△8八飛成▲5四馬△3八角▲3七玉△5二香(第4図)

第3図で私は秒読みに焦り、自ら飛車交換をしたが、悪手だった。▲1二飛と先着できたものの、△2二銀▲1四桂にはアッサリ△同金と取られ、飛車が外に出てしまった。
第3図では、△5五飛▲同馬の形を作りたかった。ただ先手は飛車を持たれると△5八飛がある。よって第3図はじっと、▲7八金(参考図)と引いておくのだった。

本譜に戻り、私は金取りに▲6三馬と寄るが、やはり△5八飛が痛かった。
実は▲5四馬と金を取ったとき、持駒に桂があると錯覚しており、▲4四桂の先手になると思っていたのだ。しかしその桂は1四で使っていた。
本譜は△3八角が入り先手敗勢。そして△5二香が決め手になった。

第4図以下の指し手。▲7八金△同竜▲同銀△2七金▲4八玉△5四香▲5六歩△3七角▲5八玉△4六角成▲6七玉△5六角成▲7七玉△6五桂▲同歩△5五馬左▲8七玉△8八金(投了図)
まで、幕張本郷チーム4大将の勝ち。

△5二香は痛く、あの二枚換えのしっぺ返しがきた。私は遅ればせながら金を引いたが、相手に金を渡しただけである。その金を2七に打たれ、▲5六歩には△3七角がピッタリとなった。▲5八玉で▲5七玉は、△4六角成▲同玉△4七金まで詰み。この詰みが不愉快だから△3七角で投げたかったが、悔しくて投げられなかった。
少年の手つきも力強くなり、もう勝ったと言っている。私は△8八金まで進んで投了した。

私は血圧が200を越えた確信があったが、こういう時に感想戦がないのがありがたかった。ブスッとしていたら、少年が初形に戻し始めた。私はそこまで付き合ってられないので、一礼して席を立った。少年は、(これだからオッサンとの対局はイヤだ)と思ったことだろう。
ほかの成績は、三上氏が勝ち。山野氏は勝勢、藤原息子君は優勢だったから、3勝はするだろう。
そして木村晋介会長は、△4七歩成として勝ちを引き寄せた。

これに先手氏が▲4七同銀としたが、王手なので不可。もっともここは、先手玉が詰んでいる。木村会長、久しぶりの勝利となった。
しばらく経ち、藤原息子君も勝利。だが山野氏は、あのいい将棋を逆転負けした。チームが勝利していたからいいものの、これで2勝3敗だったら、戦犯ものである。
ただ大将と副将が負けてのチーム勝利は申し訳なく、対局前の山野氏との会話が恥ずかしかった。
ともあれこれで、チーム3勝2敗が3回続いた。こうなると4回戦が大切だが、私はさっきの敗戦がショックで、4回戦は出場を辞退した。
4回戦は川崎組と。メンバーは大将が藤原息子君。以下、山野氏、Abe氏、木村会長、三上氏となった。私がどこにも行かず、冒頭から応援する。このパターンは初めてである。
戦型は大将から、振り飛車VSイビアナ、振り飛車VSイビアナ、居飛車VS振り穴、相振り飛車、居飛車VS振り飛車となった(左側が将棋ペンクラブ)。相手の穴熊採用率が高いが、短時間決戦では、自玉の状態を考えなくてよい穴熊がいいのかもしれない。
▲川崎組四将VS△木村会長戦は、四将氏が角交換から▲5五角。これが王手桂取りで、早くも先手優勢。この後は木村会長も盛り返すだろうが、この差は挽回できないと思った。
会長も将棋好きだから出ているが、4局は体力的にきついかもしれない。
▲三上VS△川崎組五将は、相手は妙齢の女性である。

第1図は女性が△4六歩と垂らしたところ。ここでふつうは、というか誰が見ても▲4四歩の一手である。だって銀が死んでいるのだから。以下△4七歩成なら▲4三歩成△同金▲4四歩△5三金▲1二竜△5一角▲4三歩成△同金▲6三香(▲5二銀)で、いくらでも手が続く。
ところが三上氏はウンウン唸っている。そうして指した手が▲4六同銀!だった。以下△4七歩▲4五銀!△4八歩成▲4四歩!(第2図)と進んだ。

こうやって▲4四歩と打つのなら、第1図で▲4四歩と打つべきではないのか?
本譜はすでにと金を作られている計算で、先手大損である。しかも▲4五銀は後手竜の筋に入っており、何かの時に抜かれる危険性がある。
しかし▲4五銀にも主張はあったようで、数手後、三上氏は▲3五角と飛び出した。なんだかお互い微妙な手を指し合い、その後も妙な熱戦が続いた。
藤原息子君は急戦の穴熊崩しが決まったようだが、後手陣は玉が穴から這いだし、逃げ延びる。息子君の攻めもやや無理で、指し切り筋が出てきた。
▲川崎組副将VS△山野戦は、山野氏の模様が悪い。
▲Abe VS△川崎組三将戦は、一見互角のようだが▲2八銀の遊びが痛い。▲7九玉型も王手飛車に注意が必要で、今後相当な苦労が予想される。
以上を総合すると、これら5局から3勝は難しいと思った。
あっ、と声がした。Abe氏が、角で相手の飛車をタダ取りしたらしい。しかしその角は▲1九におり、▲3九には銀がいる。ここは▲3九銀を見捨てるべきだが、数手後の△2九飛に、Abe氏は▲2八角と上がった。どちらの駒も助けようという手だが、こうした考えは却って被害を増大させる。
いちばん初めに終わったのは山野戦。じりじりと差を拡げられ、明快に負けた。
2局目に終わったのは木村会長戦。やはり勝てなかった。
これで0勝2敗だが、次は三上氏が勝った。いろいろ綾があったが▲7五桂が一発狙いで、これが▲8三桂成△同玉▲8四銀以下のこっそり詰めろ。女性がそれに気づかず別の手を指したため、三上氏が先の手順で詰め上げた。三上氏、最後は強かった。
Abe氏のところは、大変な泥仕合になっていた。

藤原息子君は、切れていた攻めを懸命に繋ぎ、いまは勝ちになっている。現在▲5六の馬で△8九竜を取れるが、息子君はそれに目もくれず、▲9五金△同玉▲9六歩(以下△8四玉▲9五金まで)として、後手玉を詰ました。
さあこれで2勝2敗である。
Abe戦は、あれからAbe氏が必敗の将棋をひっくり返し、一時は必勝形になった。
しかしそこから寄せをぐずり、第2図はわずかにAbe氏も持ちたい局面。

ここから▲7二銀△4三馬▲3四歩△6一馬▲同竜△7二金▲同竜△8二銀打(第3図)と進んだ。
第2図は王手竜の筋があるが、それを受けようとすると却ってつけこまれる。Abe氏が▲7二銀と打ったのはこれが部分的に必至になることと、△4三馬にAbe氏が気付かなかったからだが、この場合はそれがAbe氏に幸いした。
ただ▲7二銀は△同金と取られる筋があるので、▲7一銀と掛けるのがよかったと思う。
さて三将氏が△8二銀と入れた第3図、ここから衝撃の展開となる。

(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする