日付変わってきょう9月27日は、羽生善治九段の50歳の誕生日。おめでとうございます。
中学生で棋士デビューした羽生九段がついに50歳。これじゃあ私も歳を取るわけである。
19日は第33期竜王戦挑戦者決定戦第3局が行われ、羽生善治九段が丸山忠久九段に勝ち、豊島将之竜王への挑戦権を獲得した。
この第1局に羽生九段が負けた時、今期の挑戦は厳しいと思った。内容もそうだが、竜王戦では、挑戦者決定三番勝負で第1局を負けてからの逆転挑戦(●○○)は、第1期を含めた33回中9回しかなかったからだ。羽生九段は丸山九段に相性がいいが、それを相殺しても、丸山九段がわずかに厚いと見ていた。
しかし羽生九段は第2局を勝ち、続く第3局は後手・丸山九段の一手損角換わりを堂々と受け、勝ち切った。指し手は全体に渡り「自然流」で、気負うことなく淡々と挑戦権を手に入れた感じだった。
羽生九段は2年振りに竜王戦七番勝負に登場となるが、私は46年前の大山康晴十五世名人の姿とダブらせるのである。
すなわち1972年、当時49歳の大山名人は中原誠十段・棋聖に長年保持した名人位を奪われた。その後大山十五世名人は無冠になりながらも、この2年後の1974年、再び名人戦の舞台に還ってきた。もっともこの時、大山十五世名人はすでに十段と棋聖を奪還して無冠を返上していたが、名人位を奪還してこそリベンジ完成、という雰囲気だった。
今回の羽生九段は無冠だから、より「復活色」が濃くなっている。もし竜王戦七番勝負で奪取すれば、渡辺明名人に続いて、ナンバー2の座に返り咲く。そしてタイトル100期の金字塔である。私は10月からの七番勝負を楽しみにしている。
中学生で棋士デビューした羽生九段がついに50歳。これじゃあ私も歳を取るわけである。
19日は第33期竜王戦挑戦者決定戦第3局が行われ、羽生善治九段が丸山忠久九段に勝ち、豊島将之竜王への挑戦権を獲得した。
この第1局に羽生九段が負けた時、今期の挑戦は厳しいと思った。内容もそうだが、竜王戦では、挑戦者決定三番勝負で第1局を負けてからの逆転挑戦(●○○)は、第1期を含めた33回中9回しかなかったからだ。羽生九段は丸山九段に相性がいいが、それを相殺しても、丸山九段がわずかに厚いと見ていた。
しかし羽生九段は第2局を勝ち、続く第3局は後手・丸山九段の一手損角換わりを堂々と受け、勝ち切った。指し手は全体に渡り「自然流」で、気負うことなく淡々と挑戦権を手に入れた感じだった。
羽生九段は2年振りに竜王戦七番勝負に登場となるが、私は46年前の大山康晴十五世名人の姿とダブらせるのである。
すなわち1972年、当時49歳の大山名人は中原誠十段・棋聖に長年保持した名人位を奪われた。その後大山十五世名人は無冠になりながらも、この2年後の1974年、再び名人戦の舞台に還ってきた。もっともこの時、大山十五世名人はすでに十段と棋聖を奪還して無冠を返上していたが、名人位を奪還してこそリベンジ完成、という雰囲気だった。
今回の羽生九段は無冠だから、より「復活色」が濃くなっている。もし竜王戦七番勝負で奪取すれば、渡辺明名人に続いて、ナンバー2の座に返り咲く。そしてタイトル100期の金字塔である。私は10月からの七番勝負を楽しみにしている。