たったいま鹿児島で震度4の地震が起きた、先日は青森で、その前は能登で震度4程度の地震があった
端から端、最近はモグラ叩きのように地震が思いがけぬところで起こる
昨日は鬼平犯科帳と黒澤明監督の映画「8月の狂想曲」を見た
子供と大人の中間の吉岡秀隆も出ている
長崎と原爆がテーマのちょっと重い映画だった、「影武者」の重苦しさにも共通している、そういえば「羅生門」もそうだし黒澤映画にはそれがある
その土地の呪縛(主に田舎)風土、無念の念、地神との共存、運命を受け入れる諦め、ある映画の「狐の嫁入り」の不気味さは
スピルバーグの「トワイライトゾーン」の悪魔のバニーが突然現れた恐怖に似ている
それなのに運命を受け入れた老人たちは今日をごく自然に生きている
そして不運にも原爆に消されてしまった故人を縁者が集まって「般若心経」を詠んで慰める
老婆と老婆の1時間も続く無言の会話、それはわかる気がする
言葉など無かった大昔、そして野生の動物たち、あるいは蟻の集団、これらは言葉を介さずに意思疎通を行っている
言葉よりテレパシー的な通信の方が真実そのままですんなり心の内に入っていくだろう
人は言葉を失ってこそ誠の心に触れあえる、この世には無駄なものがずいぶんとある、過分な財産、過分な欲望
それがこのごろようやくわかるようになってきた