義妹の葬儀はいろんなことを気づかせてくれた
世俗的なことを先にあげれば、やはりコロナのことになる
地方の県では感染ゼロも増えてきた、東京、大阪も50人を切った、その原因は徹底した感染防止対策と、ワクチン接種であるのは間違いない
都市部での感染防止対策はそうとう徹底していることを今回知った
ホテル、葬祭場、火葬場、どこに行ってもまず体温測定、消毒、受付ではそのあと一人一人に体調のアンケートと体温記入
エレベーターホール、レストラン、必ず体温測定器と消毒液がある
食事前にはマスクケースを渡されて、その中に収める、勿論仕切り板はすべて設置されているし、部屋には空気清浄機が置かれている
葬祭場でも一度に何人も体温が表示される優れもの、消毒液、係員がチェック
食事でもやはりマスクケースが渡される、持ち帰りの折詰は保冷バッグに大きな保冷剤が入り、折詰の中には鮮度維持のための小さなシールが入っている
田舎ではようやく一部で始まったものが都市部では普通に行われていた
これらは2年前にはなかった設備で、コロナの(おかげ)で急成長した産業になった
コロナで大不況になった産業があれば、こうした新たなビジネスチャンスで大きくなった産業もある、人間のしぶとさが見える
蛇足になるが、紙、木の社会から石油社会になってゴミが増えた、それでごみ処理の会社が成長し、資源の再利用産業の需要が高まった
子供が減って子供服などの産業は衰退、逆に老人が増えて医療、介護、葬祭業が爆発的に成長している
世の中とは面白いものだ、そして10年毎に見てもその浮き沈みは顕著である
今までは企業30年といったが、もっとサイクルは早まっているだろう
かっては結婚するならホワイトカラーの銀行員などと言ったが、バブル崩壊で証券、大銀行が相次いで倒産した
銀行は合併を繰り返して生き残ろうとしているが数十年後にはさらに半分以下になると言われている
われわれの飲食業も「食い物の商売はくいっぱぐれがない」という安心商売だったのにコロナでたいへんなめにあっている
こんなことでは絶対安心の公務員しいては国家さえどうなるかわからない
一時、年金問題がテレビで大いに騒がれて野党が年金を盾に政権奪取に成功したことがあった
将来、年金がもらえないのではないかという噂が流れて、動揺した人も多かった結果であった
そのとき、私もテレビの受け売りで父に「こうなるらしい・・・」などと知ったかぶりで言ったら
父は「国と言うものはそんな弱い者じゃない、戦争に負けてもこうして今も続いている、国はちゃんと考えているから心配することはない」と言った