新米の美味しい季節になって嬉しい
昨日も書いたけれど、人の食事時間どきが忙しい職業と言うこともあって私の朝食、昼食は質素単純である
修業時代は朝食は10分で食べてすぐ仕事に戻る、おかずは生卵一個と漬物と決まっていた
今は卵かけご飯、納豆、たらこ、すじこ、塩ます、塩辛、温かなごはんにバターを塗って醤油、天かすをご飯に乗せて醤油、こんな食べ方がたまらなく好き
何もなければ塩か、ふりかけ、ゴマ塩だけで食べる、どんな食べ方をしても雪国のコシヒカリはうまい
以前は活発に宿屋もやっていた、家族客がお勘定を済ませて旅立たれるとき5歳くらいの坊やがお母さんを見て
「ごはん、すごくおいしかったね」と言った、純粋な子供が親に向かって言ったのだからこんな正直な感想はない、自分が褒められたみたいで嬉しかった
その反対で、私が調理場を10年以上離れていた時、たまたま見たら法事の御飯が炊き込みご飯だった
法事だから茶飯と言うのはあるが、旬の食材を使ったオリジナルならともかく炊き込みご飯の素というのを使っていたから「だめー!」と言った
「炊き込みごはんは美味しいです」ずっとこれでやっていますから(余計な口出しはしないで)と女子スタッフも板前を応援した
私には理解できない、そのまま食べておいしいコシヒカリをなぜわざわざ何を使っているかわからない調味料味と平凡な具入りにするのかが
そりゃあおいしいことは美味しい、だけどおいしさにレベルがあることがわかっていない、ご飯じゃなくてケーキでもラーメンでもうまい
でも炊き立ての白いご飯のおいしさは別格だ
美味しい出汁をとって、旬のカニ、筍、山菜、マツタケ、鯛やのどぐろの炊き込みならわかる、だがインスタントは許せなかった
でも若いスタッフは「炊き込みおいしいですよ」の一点張りだ、理解してくれなくてずっとぶつぶつ言っていた
美味しい御飯の味がわからないのだろうか? あの坊やさえわかってくれたのに
この前泊まった新潟市のホテルの朝食は岩船のコシヒカリと、村上の塩引き鮭
他にもおかずが10種類くらいついていたが、塩引きだけで2杯、皮で半杯食べられる
温かいご飯くらい美味しい食べ物はないと思うのだ、それに何かの塩分があればそれでさいこうのしあわせ
昔は米どころと関東などの米は美味しさで勝負にならなかった、だが最近は流通も良くなりコメの自由販売にもなったからどこで食べてもおいしくなった
新潟コシヒカリは最高の米と言われたが、気候の変化でこれからは美味しいコメは北へ移動していくと聞いた
私が中学三年の時、修学旅行で東京へ行った、生徒全員が学校に言われててんでに何かを持って行った、何かわかりますか
米です、一合か二合くらいだったと思う、どんなシステムなのかいまだにわからないが宿泊先の宿に渡すのです、昭和40年頃の思い出
宿泊したのは九段会館(旧軍人会館)でした