80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

【レーティッシュ鉄道】コープコンテナの製作(3)

2021-09-26 03:01:12 | 海外
下回りがだいたいできたので、続いてコンテナを作っていきます。

COOPの生鮮品輸送に使われているのは、RhBのホームページ情報によると「クラスCスワップボディ」という規格のコンテナで、C715、C745、C782と3種類あるうちのC782とのこと。これは全長7,820mmであることを表しています。20ftコンテナの3割増しぐらいのサイズ感です。各個体とも冷凍機を積んだリーファーコンテナとなっています。

PDF図面をもとにエイヤッと模型寸法を決め、t0.5プラ板からパーツを切り出します。カチッと仕上がるt1.0にしようか迷ったのですが、切り出しに体力を要するので薄板にしました。もう若くないっ!笑



せっせと組み組み。コーナーは裏側にプラストラクトの3mmアングルを添えた上でイモ付けします。



何を焦ってるんだか、本来は天井板の厚さ分だけ下げて貼るべきアングルを上辺に合わせて貼ってしまいました。片側貼った段階で気が付いたのですが、すでに接着剤が乾きかけていたのでそのまま続行し、アングルと天井板を“突き合わせ”で貼るという奇策で乗り切りました。パテ整形で消えることを祈ります。



妻板も1か所同じミスをしています。同じく丁寧に突き合わせました。



ひと通り箱になったのでフラットカーに載せてニヤニヤ。なんか既視感あるスタイルだと思ったらテンダーじゃないですか。TR41とか履かせたい♪笑



いや、あくまでコンテナですコンテナ!早くこのラッピングまでこぎつけないと。。。



今回、側面やハッチの写真やロゴ、さらには側面の大きなドアの表現もすべてシールプリントでいく予定ですが、それでは凹凸が不十分な部分はt0.3プラ板を貼って表現しようと思います。こちらは妻面のハッチ周辺の枠でヒンジ部分の切り込みを入れています。



ボディのコーナー材?もすべて立体表現します。t0.3プラ板だと少し厚すぎなのですが、シール紙を貼り込むので半分ぐらいになるかな?と期待。



一気にシールまで作りたかったのですが、なんだかんだ細かい工作が多くて今日はここまで。


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【レーティッシュ鉄道】コープコンテナの製作(2)

2021-09-24 02:28:02 | 海外
床板のスリットに差し込んだだけでも自立していた軸受ですが、車輪の回転を調整しつつM2ネジで仮止めしました。ちゃんと走るか確認したかったのと、床下のフレームを現物合わせで入れていくには軸受けの位置を固定する必要があるからです。そう、ガニマタなのでスケール通りの位置になんて到底入れられないのです。笑



ホイールベースが長いため走破性が心配です。片軸をこのように僅かですが捻じれる構造にして、いわゆる3点支持で車輪の接地性を高めました。t0.1燐青銅板の中央に洋白帯板を垂直に半田付けしたもので軸受を支え、沈み込みを抑えつつ捻じり回転のみ許しています。



軸受ごと上下しますので床板のスリット穴は軸受の形に合わせて切り込みました。



もう片方の軸受はそのまま床板に固定。車輪はカツミのφ9.5mmピボット車輪で、フランジと床板の間は0.5mmぐらいしかクリアランスがありませんが、軸受のガタがほとんどないため床板を削ることはしませんでした。見た目はポンチを打っただけのような軸受なのに、ピボット軸の先端でしっかり車輪を受けるとともに気持ち良いくらいクルクル回る。さすがホビーモデルです。



走行試験と3点支持の動作具合を確認して問題なかったので補強フレームを入れました。一番外側の魚腹タイプのものは実際は軸受(板バネ)の外側にあるようですが、とても同じにはできませんので内側に配置しています。



可動軸受側は中央のフレームに切り欠きを入れ、捻じれた時に当たらないようにしてあります。



ということでシャーシの完成です。フラットカーなのに床上にねじが大量に出ていますが、上に載せるコンテナは「スワップボディ」といって、折り畳んだ自立脚の分だけ1~1.5mmぐらいの空間ができるので大丈夫です。もしそれでも足りなければコンテナの底を“上げ底”にするという奥の手もありますので♪



ところでこのクルマ、ご覧のように前後対称ではありません。ハンドブレーキが付く方がオーバーハングが長いのか?と思ったらそうでない個体もあったり、リーファーコンテナの冷凍機は重いのでこちら側に向けて積むのかな?と思ったらそうでない積み方をしている写真があったりと・・・、相変わらず分からないことだらけです。そもそも「Lb-v」って何の略? 笑



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【レーティッシュ鉄道】コープコンテナの製作(1)

2021-09-23 03:50:36 | 海外
レーティッシュ鉄道(RhB)の貨車シリーズ第2弾として、「Coop」の大きな文字と野菜や果物のイラストが描かれたリーファーコンテナが楽しい2軸貨車「Lb-v」を作っていきます。

正確には「Lb-v」は2軸のフラットカー部分を指し、この上に「スワップボディ」と呼ばれる自立脚の付いたコンテナが搭載されることになります。

RhBのサイトにこのような図面がありましたが、どうやら全長が短いタイプのようなので、ネットの真横写真と見比べながら車軸の位置などを割り出しました。



t1.0mmプラ板から床板を切り出します。長さ101.5mm、幅31mmです。実車はラダーフレームですが、模型では常にコンテナが載った状態にするので1枚板としました。4か所の穴は軸受パーツが入り込みます。軸受がリジッドなので車輪を3点支持とすることとし、その準備として右側の穴と穴の間をカットしてあります。



軸受はホビーモデルの2軸貨車用を使います。実車はコロ軸受なのでエコーの「コロ軸受フタ」(下段左)を使おうとしたところ小さすぎました。カツミの軸受メタル(下段中央)でも小さいため、Zugの西武101系プラキットの余りのFS372台車(下段右)から調達することにしました。エンドウの台車を使ったために余ったものです。



金属とプラのパーツを合わせ、プラの突起を半田ごての熱で溶かして“カシメ”ます。手戻りNGですが、昔ながらのこういう素朴な工法は楽しいですね。なおプラパーツの方は上辺を1mmと、ブレーキシュー取付用の突起を削り取ってあります。



元の平軸受をカットし、FS372から切り取ったコロ軸受を接着します。



床板に軸受を仮にはめ込み、車輪も取り付けて具合を見ます。高さ、平行ともに良好でひと安心。まだねじ止めしていませんがこの状態でも一応自立しています。マスキングテープが貼ってあるところはこのあと燐青銅板に置き換え、スプリング効果によって3点支持となるように調整します。



正面から見たところ。前作と違ってボギーではないので軸受の幅を狭める努力は一切やっていません。そろそろメーターゲージャー界隈から「いい加減にしろ」とクレームが来そうですが16番世界を貫きまーす。笑




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【レーティッシュ鉄道】フラットカーの製作(9・完成)

2021-09-19 23:14:36 | 海外
塗装の前にまだ付け忘れているものがあるのに気付きました。車端部のステップです。実車はシースルーの踏板が使われているように見えますが、小さなパーツなので雰囲気重視でプラ板でちゃちゃっと作りました。



金属部分にメタルプライマーを塗り、全体にサーフェーサーを吹いてからイモ付けした部分を中心に軽くペーパーがけします。



実車はほとんどがグレーとも茶とも黒ともつかぬ色合いをしていますが、新製時はグレーとのことでBEMOの模型もそうなっていますので、手持ちのライトグレー系の中からタミヤの「ライトゴーストグレイ(AS-26)」をチョイス。手すりなどに色差しのうえ、床上に木目シールを貼り、台車とカプラーを取り付けて完成としました。



車端部の拡大です。手すりポールは黄色で根元が赤。一応マスキングして塗り分けましたが吹き込みが修正しきれずボケボケ気味です。。フレーム下に付くフックらしきものの頭も黄色に塗ってあります。



反対側も同じで、さらにハンドブレーキホイールも赤く塗りました。



荷台には木材が敷き詰められているので、スニ30の床に貼ったものと同じフリー素材のウッドデッキ模様をプリントしたシールを貼りました。表面保護のため艶消しのトップコートを吹いてあります。



実はレタリングがまだなのですが、実車は車両の規格や制限などがこと細かに書かれたブロックがあり、その内容が未解明なのと、他車分とまとめてインレタかデカールを作る予定にしているのでペンディングとしました。

かくしてレーティッシュ鉄道ベルニナ線の列車シリーズ第1号はまさかの丸太運搬車(笑)となりましたが、次からはいよいよ客車を作っていきたいと思います。


・・・と思っていたら、なんだか楽しそうな「沼」を発見してしまいました。とりあえずもう1両、短期決戦でこんな貨車を作ってみようかな~。。



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【レーティッシュ鉄道】フラットカーの製作(8)

2021-09-18 18:58:17 | 海外
フラットカー“Sp-w”を仕上げていきます。
前回の投稿では「少しだけディティールを追加すれば塗装OK!」みたいなことを書きましたがまっ赤なウソでした。まだまだ先は長かった・・・

台枠の中央付近に付いている「何だか分からないモノ」を作ります。プラ板で囲った枠の裏側に(細いプラ棒がなかったので)ビニールコードを短く切ったものを挟み、その下から台枠内部に貫通するようにφ0.5洋白線で配管を表現しています。たぶんブレーキ関係の「何か」だとは思うのですが、どなたかご存じの方教えてください。



覗くと何が見えるのか分からない穴を開け、その右手に、回すと何が起きるのか分からないハンドル様のものを接着します。もう分からないものだらけ・・・w



フレーム下の四隅には、押すと何が起きるのか分からないボタン様のものを接着。四角いプラ板の中央にφ0.8真鍮線を通したものです。実車では黄色く塗られているのでエマージェンシー関係かと思います。(21:35追記:他の貨車の鮮明な写真を見たところ電気的要素ゼロっぽいので、どうやらだたの吊り下げ用フックのようです。)




前後両エンドに手すりを2本ずつ立てます。実車は空荷の時は折り畳んでおけるように根元がヒンジになっていますが、さすがにそこまで凝れないので立てっぱです。



場所的に引っかけやすいのでステーとの結合には気をつかいました。細く切った波板の溝を1本だけ深彫りし、そこにφ0.5洋白線を挟んでサンドイッチします。



タミヤセメントでプラどうしを溶着させたあと、瞬着でコーティングして完全固着。



ハンドブレーキホイールはスポークタイプではなく、レンコンのような丸穴が開いたタイプで、エコーの床下につける「ハンドブレーキホイール(中)」が使えるかと期待したのですが、表側にステーがモールドされていて、これを削って整形するのは至難の業なので諦めました。



仕方ないのでプラ板をφ3mmパンチで抜いたものに穴を開けて自作しました。
車票差しはハンドブレーキ側の両サイドにあり、「差す」というよりはネットで「挟む」ような構造になっています。実車同様にネットを表現するためメッシュを探しましたが適当な編目サイズのものがなく、ストックのあった真鍮網目板で表現しました。



この車票差し(入れ)、写真で見る限りそれとしか見えないものの本当にそうなのか自信がなかったので調べてみました。しかし「車票」はもとより「伝票」や「送り状」で検索しても出てこず、鉄道用語辞典のドイツ語版みたいなページでやっと解明に成功しました。ツェッテルカステンというのだそうです。Aから順番に調べてZで発見!ですよ。S、Tあたりで挫折しかけたのですが執念で完走して良かった。笑

dybas(Die Bahnseiten = 貨車に焦点を当てたオンライン大要)より)


Google先生のインスタント翻訳ではこうなります。ノートボックス、スリップボックス、カードボックス・・・
訳がブレブレですやん(原文がそうなってるのか?笑)



ちなみにビジネス方面で「ツェッテルカステン」というとカード型情報整理法の一種だそうで、私は習った記憶がありませんが、ふせんを貼りまくる「KJ法」ならよくやりました。親戚みたいなものでしょうか。


ということで今度こそ最終の準備が整いました。台風が行ってしまえば明日にでも塗装したいと思います。



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