80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

EF13(箱型車体)の製作(その1)

2010-08-02 09:51:36 | 中央東線方面
セキセイインコの思し召し(?)に従ってEF13形電機を作ることになりました♪
EF13に関しては昨年12月に一度書いていて、足回りの加工のことなどをレポートしているので、気分を改めて再スタートということになります。

EF13形は1944(S19)年~1947(S22)年に製造された戦時設計の電機で、資材節約のため凸型車体で登場し、戦後、旧EF58の車体をもらって箱型車体に改造されました。
東海道、上越各線や京浜地区で貨物の牽引に当たったほか、中央東線では1954(S29)年から1970(S45)年まで客貨両用で使用され、冬季の客車牽引時には機関車次位に暖房車を連結していました。

製作に当たり問題となるのが資料の少なさですが、幸い「RMライブラリー」No.125、126で特集が組まれ貴重な写真や図面が掲載されているので、Webで検索したホームページ情報などと合わせると、細部にこだわらなければ製作に問題ないものと判断しました。



さて、実車は総数31両の小所帯ながら多々のバリエーションが存在し、特に外見を左右する車体全高、通風鎧窓の幅、運転席次位の側窓の位置、の3点はあらかじめ決めておく必要があります。私は好みで次の仕様で作ることにしました。
■車体全高:2,060mmの高いタイプ(他に1,960mmの低いタイプあり)
■通風鎧窓:幅1,200mmの広いタイプ(他に1,000mmの狭いタイプあり)
■側窓位置:枕梁直上のタイプ(他に外寄り、内寄り各タイプあり)
ちになみに「RMライブラリー」では、その他の特徴も含めて5区分の形態分類を行っていますが、庇の形状、前面窓(原形orHゴム)、先輪(プレートorスポーク)などを含めると、31両すべてが違っているといっても過言ではない状況です。ただ、それらの多くは後年の改造によるものも多いのであまりこだわらず、作りやすさや好みに応じて決定していきたいと思います。

車体の素材は今回も「紙」を使います。以前の投稿を読み直していたら「プラで作る」というようなことも書いてあったのですが、ここは手堅く、手馴れた素材でいきたいと思います。
ただ、今までと違った試みとして外板に薄い素材を使い、内貼りに厚手の素材を使うことで強度を出す、といった方法を試してみようと思っています。

これを前提に、t0.3程度の紙厚を考慮してペーパールーフの周長を採寸しました。写真では側板を折り曲げて前面を作るための採寸用ゲージも写っていますが、思うところあって、前面はイモ付けにして後からRを削りだす方法に変更したため、こちらは使いませんでした。



作図は今回もパソコン利用です。窓はコピー&ペーストで簡単に複製でき、位置の微調整なども思いのままなので重宝しています。形式図には主要寸法しか入っていないので、窓などは「RMライブラリー」に掲載されたトレース図より採寸しました。

一見、前後対称に見えますが、パンタと屋上モニターがわずかに2位側(図の右側)に寄っています。描き上がった図面と元図とを見比べていて、何となく雰囲気が違うので気が付き修正しました。細部にこだわらないとはいえ、上からの眺めは模型の印象を左右するので、あまり手抜きはできません。


とりあえず今回はここまで。


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする