仕事の関係で北九州へ行ってきました。
用務のメインは小倉ですが、空き時間を利用して駆け足で門司港まで行ってきました。お目当てはレトロ観光列車と九州鉄道記念館のふたつ。
全国初の「特定目的鉄道」として昨年4月に誕生したのがこの観光列車。山口銀行のネーミングライツを得て「やまぎんレトロライン潮風号」として、土休日、GW、夏休みなどに運行されています。実はこのプロジェクトにほんの一瞬関わったことがあるので、開業後の様子をぜひ見てみたかったのです
列車は2両のトロッコ客車をスイッチャー改造のディーゼルロコで挟んだプッシュプルタイプになっています。シックなブルーにまとめられ、客車と機関車の大きさのアンバランスさがおもしろい雰囲気を出しています。

機関車はDB10形で南阿蘇鉄道からやってきたもの。めかり方が1号機、門司港方が2号機で総括制御できるようになっています。

客車はトラ7000形で元島原鉄道のトロッコ列車。室内には木製のベンチシートとテーブルが並び、天井は高く窓が大きくてとても開放的です。

近代建築群が並ぶ門司港レトロ地区を左手に見ながらゆっくりと進み、「出光美術館」を出てしばらくすると、船溜りの向こうに雄大な関門橋が見えてきます。2軸貨車特有のゴッツン、ゴッツンという振動も心地いい♪

終点の手前にはトンネルがあり、入ると同時に天井にはこんな光の演出が繰り広げられます。実はトンネルの中央は素掘りになっていて、本当はその生の様子を見せて欲しかったのですが、マニアックすぎるためか無難な演出になっていました。

終点「関門海峡めかり」は、元々は市営プールと公園があるだけの何の変哲もない場所でした。少し歩けば大小船舶がひしめく雄大な関門海峡が眺められます。廃倉庫を活用した「めかり潮風市場」ができたとは聞いていましたが、そのほかこんなものが置いてありました!!
元祖関門のヌシEF30です。元々は小倉北区の勝山公園にあったそうで、コルゲートのないスッピンボディが特徴の試作機EF30 1とのことです。この機関車、生まれて初めて見たわぁ♪

そしてEF30の後ろには客車も・・・。オハフ33 488だそうで、こちらも勝山公園に展示されていたとのこと。切妻タイプのようですね。
車内は休憩所になっていて「海峡カフェ オハフ33」が営業中とのこと。ちなみに読み方はそのものズバリ「おはふさんさん」だそうで・・・

いまレトロラインはここが終点ですが、この先には眠れる観光資源として三角屋根の農業倉庫があるので、今後の展開が楽しみです。
さて、もうひとつの訪問先「九州鉄道記念館」ですが、実は開館直後に一度見ているので、今回はピンポイントでの訪問です。それは何かというと・・・
ハイ、こちらEF10 35号機の観察です。いわゆる「省形電機」一族の生き残りとして、最近作り始めたEF13の参考になる点が多々あるのですよ。

ピンポイントのなかでもさらにピンポイントで知りたかったのが端梁の構造です。
正面から見るとちょっとユーモラスな「八」の字に見える鋳鋼製の端梁。そのなだらかな「なで肩」が主台枠と接合される部分に3枚の補強板のようなものが見えるのがおわかりでしょうか? 世に出ている写真で、この中がどのような構造になっているかわかるものは皆無なのです。

古いTMSに掲載されたEF13の製作記を読むと、斜めの板に切り込みを入れて3枚の板を挟んだと、解説図つきで書かれています。するとこの板の間は空洞で、上から覗くと線路が見えるのか??
新幹線0系の雨樋の構造解明では相手が高いだけに大いに苦労しましたが、今回は腰の高さしかありません。さっそく覗いてみましょう♪♪

なぁんだ、見えないじゃん・・・
ちゃんと「底」がついていました。
3枚の補強板と「底」は一体鋳造は難しそうなので、おそらく端梁に溶接してあるものと
思われますが、まあとにかく、いち分のいちのホワイトメタルパーツのようなものが主台枠にボルトでガシッと固定されているというわけです。
それにしてもこんな構造じゃ何十年も経つうちにゴミやら何やらが溜まって、再塗装するときはさぞ大変じゃないか?と変な心配をしてしまうのでした。
ところでこのEF10 35、茶色に塗られている中身はステンレスボディなんだそうです。関門トンネルで使用されたため塩害で車体が傷み、外板のみステンレス製に改造されたとのこと。無骨なステンレスの窓枠も、そういった背景があってのものだったんですね。

最後におまけで鉄道記念館内のレイアウトの写真を。「ソニック」やら「ゆふいん」やら、とにかく九州づくしの車両が並んでいますね。残念ながら時間が合わず、運転のようすは見られませんでした。

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用務のメインは小倉ですが、空き時間を利用して駆け足で門司港まで行ってきました。お目当てはレトロ観光列車と九州鉄道記念館のふたつ。
全国初の「特定目的鉄道」として昨年4月に誕生したのがこの観光列車。山口銀行のネーミングライツを得て「やまぎんレトロライン潮風号」として、土休日、GW、夏休みなどに運行されています。実はこのプロジェクトにほんの一瞬関わったことがあるので、開業後の様子をぜひ見てみたかったのです
列車は2両のトロッコ客車をスイッチャー改造のディーゼルロコで挟んだプッシュプルタイプになっています。シックなブルーにまとめられ、客車と機関車の大きさのアンバランスさがおもしろい雰囲気を出しています。

機関車はDB10形で南阿蘇鉄道からやってきたもの。めかり方が1号機、門司港方が2号機で総括制御できるようになっています。

客車はトラ7000形で元島原鉄道のトロッコ列車。室内には木製のベンチシートとテーブルが並び、天井は高く窓が大きくてとても開放的です。

近代建築群が並ぶ門司港レトロ地区を左手に見ながらゆっくりと進み、「出光美術館」を出てしばらくすると、船溜りの向こうに雄大な関門橋が見えてきます。2軸貨車特有のゴッツン、ゴッツンという振動も心地いい♪

終点の手前にはトンネルがあり、入ると同時に天井にはこんな光の演出が繰り広げられます。実はトンネルの中央は素掘りになっていて、本当はその生の様子を見せて欲しかったのですが、マニアックすぎるためか無難な演出になっていました。

終点「関門海峡めかり」は、元々は市営プールと公園があるだけの何の変哲もない場所でした。少し歩けば大小船舶がひしめく雄大な関門海峡が眺められます。廃倉庫を活用した「めかり潮風市場」ができたとは聞いていましたが、そのほかこんなものが置いてありました!!
元祖関門のヌシEF30です。元々は小倉北区の勝山公園にあったそうで、コルゲートのないスッピンボディが特徴の試作機EF30 1とのことです。この機関車、生まれて初めて見たわぁ♪

そしてEF30の後ろには客車も・・・。オハフ33 488だそうで、こちらも勝山公園に展示されていたとのこと。切妻タイプのようですね。
車内は休憩所になっていて「海峡カフェ オハフ33」が営業中とのこと。ちなみに読み方はそのものズバリ「おはふさんさん」だそうで・・・

いまレトロラインはここが終点ですが、この先には眠れる観光資源として三角屋根の農業倉庫があるので、今後の展開が楽しみです。
さて、もうひとつの訪問先「九州鉄道記念館」ですが、実は開館直後に一度見ているので、今回はピンポイントでの訪問です。それは何かというと・・・
ハイ、こちらEF10 35号機の観察です。いわゆる「省形電機」一族の生き残りとして、最近作り始めたEF13の参考になる点が多々あるのですよ。

ピンポイントのなかでもさらにピンポイントで知りたかったのが端梁の構造です。
正面から見るとちょっとユーモラスな「八」の字に見える鋳鋼製の端梁。そのなだらかな「なで肩」が主台枠と接合される部分に3枚の補強板のようなものが見えるのがおわかりでしょうか? 世に出ている写真で、この中がどのような構造になっているかわかるものは皆無なのです。

古いTMSに掲載されたEF13の製作記を読むと、斜めの板に切り込みを入れて3枚の板を挟んだと、解説図つきで書かれています。するとこの板の間は空洞で、上から覗くと線路が見えるのか??
新幹線0系の雨樋の構造解明では相手が高いだけに大いに苦労しましたが、今回は腰の高さしかありません。さっそく覗いてみましょう♪♪

なぁんだ、見えないじゃん・・・
ちゃんと「底」がついていました。
3枚の補強板と「底」は一体鋳造は難しそうなので、おそらく端梁に溶接してあるものと
思われますが、まあとにかく、いち分のいちのホワイトメタルパーツのようなものが主台枠にボルトでガシッと固定されているというわけです。
それにしてもこんな構造じゃ何十年も経つうちにゴミやら何やらが溜まって、再塗装するときはさぞ大変じゃないか?と変な心配をしてしまうのでした。
ところでこのEF10 35、茶色に塗られている中身はステンレスボディなんだそうです。関門トンネルで使用されたため塩害で車体が傷み、外板のみステンレス製に改造されたとのこと。無骨なステンレスの窓枠も、そういった背景があってのものだったんですね。

最後におまけで鉄道記念館内のレイアウトの写真を。「ソニック」やら「ゆふいん」やら、とにかく九州づくしの車両が並んでいますね。残念ながら時間が合わず、運転のようすは見られませんでした。

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