80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

造形村0系の観察報告

2011-06-08 12:21:47 | 新幹線
こんにちは。

しばらく梅雨の中休みでしたが、今日はまたぐずついた空に戻ってしまいました。午後から少しは回復するのでしょうか。。

さて今回は、ようやくやってきた造形村0系の観察報告です。

その前にまずこの取扱説明書。これがすごいです。事情をご存知の方は多分卒倒寸前だったのではないかと思うのですが、1964年に0系がデビューしたときに作られた現場向けマニュアル「新幹線旅客電車説明書」のデザインそのものなのです。


なお現物はこちらを参照してみてください。
(「賽は投げられた」(K_S様)のページへジャンプします。ブラウザの戻るボタンで戻ってください。)


博多・新大阪向き先頭車の21形(パンタなし、便・洗面所付)です。



団子っぱなと呼ばれた前頭部の形状把握もカンペキです。



上屋根のルーバー。海側の縦スリットのものです。側板と上屋根の継ぎ目にはツメが引っかかる程度の段差があって、"雨樋ようのもの"はちゃんと表現されていました。



山側の横スリットのものです。ディティールは完璧ですが、海側ともども立体感はプラ成形なりの限界といった感じがあります。私はあまりウェザリングをしない方なのですが、これについては、自作車両ともども墨入れでメリハリをつけてみようかよ考えています。



このビスケットみたいなものは屋根上の通信アンテナです。さすがに中身までは表現されていませんが、「空中線につき踏付禁止」の赤文字がしっかり書かれています。
実車にこんな注意書きがあったとは知らなかったので、最初に箱から出したとき「造形村」って書いてあるのかと思って一瞬「おいおい勘弁してくれヨ・・・」って思っちゃいました(^^;;



続いて26形。パンタ付き中間電動車で模型ではこれが動力車になっています。
すくっと立ち上がったパンタの形状もいいですね。



連結面もディティールフルですが、貫通路は見えない部分だけに思いっきり省略されていて、のっぺらぼうの妻板にホロがとめてあるだけです。



この26形、プラ車両にしてはかなりの重量級でF級電機並のズッシリ感があります。量ってみたら465gもありました。


ちなみにその他の車両の重さは次のとおりでした。
 21形先頭車=169g
 25形中間車=173g
 22形先頭車=174g

参考までに自作車両の重さ(未完成なので推定)は次のとおりで、かなり「軽い」です(^^;
 16形(M付)=250g程度
 15、27、36形=120g程度

動力はオーソドックスな両軸モーター+ドライブシャフト+密封ギヤボックスといった構成ですが、車体中央部の床レベルをスカートの高さまで下げることによって、モーターなどがすべて隠されています。床下機器がレリーフ調になってしまいますが、通常の視点では見えないので問題ないでしょう。



続いて25形。パンタなし、便・洗面所付の中間車です。



そして最後が東京向き先頭車の22形。パンタまわりは26形と共通です。



以上が4両のアウトラインです。

この製品はプラに混じって金属パーツもいくつか使われていて、そのうちのひとつがこの側スカートにつくルーバー(ただし縦スリットのものだけ)です。内側が透けて見える、というふれこみですが、縦スリットの内側に縦スリットなので、見えているのかどうか微妙なところです。
あとは妻面の手すり(取付済み)やワイパー(ユーザ取付)に金属パーツが使われています。



そのワイパーは、光前頭のグレーの交換パーツなどと一緒に、先頭車のパーツ袋に入っています。通電ドローバーも一緒に入っているので、開封するときに紛失しないように注意する必要があります。



さて、ご覧のように予想通り素晴らしい出来の製品なのですが、唯一、この通電・伸縮ドローバーだけがクセ者で、不安と不満が残りました。
伸縮機能自体は優れていて、カーブではこんなに飛び出してくれるのですが・・・



外し方がスマートじゃないんです。
TNカプラーなどのように「引っ張れば外れる」構造ではなく、この写真の中央に見えるツメを"すぼめて"引き抜けというのです。



当然レールに載せた状態では無理で、イメージ的にはゴロンと転がしてこんな作業をしなければいけないと思うのですが、16両もゴロンと転がせます??



幸か不幸か、当鉄道では、これから自作の4両との連結方法を確定して作り込んでいかねばならないので、ウルトラC的には全部TNカプラーに換装してしまうというテもあるかも知れません。
ただし、通電機能を維持しないと26形以外の室内灯やヘッドライト類が点灯しない仕様なので、別途通電ジャンパのようなものをつける必要がありますが・・・


あと、自家製動力車(MPギヤ+キャノンモーター)との協調性について簡単な試験をしました。詳細は次の投稿までお待ちいただきたいのですが、簡単に言うと「低速では協調しないゾ」という現実が見え隠れしてまして・・・(^^;;


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コメント (4)
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