80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ナロハネ10の製作(3)

2016-09-12 02:22:57 | 中央東線方面
こんばんは。引き続きナロハネ10を組み立てています。


今回も床下機器の配置解明では苦労しました。対象がレアなうえに年代も古いため床下まで鮮明に写った写真がありません。キット同封の形式図は冷房改造後のオロハネ10しか掲載されていませんでした。
黒く潰れた写真を「心の目」で読み解きつつ、Nゲージモデルなども参考にしながら写真のような配置にしました。パーツはエコーの軽量客車用(No.736)を使いましたが、通常の「軽量用」として売られているものはナハ11などの座席車向けで水タンクが小さいんですね。今さらながら気付いて寝台車用水タンク(No.703)を新たに買い求めました。KSモデルの床下器具取付板Aを介して床板に取り付けます。




上の写真だとデッキの下あたりがスッカスカですが、どうもこれでいいようです。後年の冷房改造に際しては左端のバッテリーがデッキ下まで移動し、空いた空間に発電機セットや燃料タンクなどが積まれました。同封の形式図もそうなっていますし、写真でもそれが確認できます。
しかし、2007年に発刊された「j train」27号によると、「まずロネ室を冷房化した際に出入台部の台枠を補強して床下に発電機セットを搭載し、あわせて出入台天井部にユニットクーラーを設置。そしてのちにハネ室を冷房化したときは、発電容量に余裕があったため、ユニットクーラーの設置と配電盤の設置だけで済んだ」と解説されています。もしこの記述が正しければ、発電機セットはデッキ下についているはずですがそうなっていません。ハネ室の下には大きな水タンクがあるので、重量バランスの観点から移設したのではないでしょうか。今回は冷房化はしないのであくまで余談ですが、ロネ室側だけ冷房化したときの写真なり図面があるならぜひ見てみたいものです。




台車は手持ちの関係からエンドウのTR50を使い、KSモデルのMP対応ボルスターで床板に取り付けました。端梁は別パーツになっていてビスで床板に固定するようになっていますが、先ほどの床下機器具取付板用の穴ともども、下穴だけ開けてあってタップが切られていませんでした。なんと不親切な!と思いましたが、どちらも床板に直接半田付けしてしまってもまったく問題ないので、お好きにどうぞという意味で下穴だけなのかも知れません。せっかく開いている穴なのでφ2mmタップを立てることにしました。




添付の2mmネジで端梁を取り付けます。位置はここでいいのかな?端梁に限りませんが組立説明がまったくないので大変です。。




ハネ室の送風機カバーはナベ型の挽物製です。屋根Rに合わせて加工がしてあるかと淡い期待を抱きましたが、そのようなことはなく、そのまま取り付けると左右にわずかなすき間ができてしまいます。




そこでパーツの裏面をヤスリで軽く凹までるように削ってみました。




結果、よく見ないと分かりづらいですが、何もしないよりは屋根Rにフィットするようになりました。




送風機カバーは半田で、ホワイトメタル製ベンチレーターはセメダインスーパーXで取り付けました。




デッキ両側には客室仕切板を半田付けしましたが、アングルの裏側になる裾部にコテが入らず保留状態となっています。鶴首やL型のコテ先がつくづく欲しいと思った次第。。




票差しなどの小物を除いてほぼ生地車体が完成しました。ちょっと車高が低いようなので、ボルスターに0.8~1mm程度のスぺーサーを入れることにします。




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コメント
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