80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

80系電車の製作(8)

2021-05-11 02:26:14 | 信州全般方面
黄かん色を吹きました。先行したモハ80と同様、ベースホワイト(タミヤ)→黄かん色(GM)の順番に吹いています。若干のタッチアップが必要ですがまずまずの仕上がりでホッとしました。



ここまでくればゴールは目前メデタシメデタシ・・・と思ったらベンチレーターに関して手痛いミスが発覚してしまいました。

モハ80の200番台は“弁当箱”型のベンチレーターとされ、キットにもそのパーツが入っているのですが、信越本線の横軽越えに充当された車両(長モトに247~250が居たようです)は1957年のグループ最終増備車で、なんと0番台や300番台と同じ小型の丸いタイプだというのです。
改めて写真を見てみれば確かにそのとおり。何度も見ていたのになぜ気付かなかったのか・・・。

上の2枚がそれで、一番下(300番台)のように千鳥配置なるのが正解のようです。1957年には既に300番台が製造開始されており、過渡期の車両といったイメージ。余談ですが、雑誌やネットの写真を目を凝らして見ると車内もニス塗りではなく、300番台相当の金属製っぽい気がします。



とりあえずエコーのパーツを調達しました。取付足は1か所でキットの2穴式と全く異なります。



弁当箱ベンチレーター本体はセンター配置ですが、取付穴は千鳥配置と共用性を持たせるためか、このように片側へオフセットしているので、うまくすれば元の穴を隠せるかもしれません。



案の定、同じ側(右)はうまく隠れましたが、反対側(左)は隠し切れないことがわかりました。穴埋め→研磨→再塗装コース確定です。。




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80系電車の製作(7)

2021-05-10 02:01:11 | 信州全般方面
塗装に入る前にディティールパーツを取り付けます。
まずは失念していたクハ85の車側折畳ステップ。マスキングテープで簡易ゲージを作り、これをガイドにしてエコーのNo.1680を瞬着で貼り付けます。ちょっとヘロヘロ感が出てしまったので、一番下のだけこのあと位置を修正しました。



クハ86は黄かん色にかかる部分だけ手すりを取り付けておきます。



クハ86の金太郎の腹掛けマスキングは何度かやり直し、なんとか見られるものができました。腰のカーブはR35mmの円定規で切り出しました。クハ85の“こめかみ”部分のZ形の塗り分けは、キットの組立説明書の側面図を下敷きにしてマスキングテープを貼り、透けて見える線に沿って切り出しました。



クハ86のオデコ側の塗り分けは個体差があるようなので、予定している車番の車両の写真を見ながらなるべく近い感じになるよう、楕円定規を使って切り出したものを貼りました。運行番号窓にかからないような塗り分けで、ほぼ「八」の字に近い感じです。



明日(明けて今日)、時間が取れたら塗装したいと思います。ちなみに一番左は先行塗装したモハ80で、タッチアップが必要な部分を残し、広告紙を巻いてマスキングしてあります。




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仕掛りさんいらっしゃ~い

2021-05-08 23:51:42 | つくるつくるサギ
80系とEF63の協調具合を確かめるために部屋を片付けて5mぐらいの試運転線を敷きました。実車は非協調なのに模型は協調運転に気を遣うという怪。
怪といえば記事タイトルが十分怪しいですが、その話に入る前に、まずこの試運転結果についてご報告しましょう。

モハ80はすでに単体で試運転済みですが、車体中央のたるみ対策を施したので、改めて走行させてみて問題ないことを確認しました。



見にくいですが、こんな感じでランナーから切り出した幅1mmぐらいのプラ片を車体下部に接着して床板をホールドします。



車体が塗装中なので、下回りだけEF63(TOMIX)と連結して走行をチェックします。ロクサンは屋根のモニター内に仕込まれたスイッチを切り替えることによって低、中、高の3段階の速度が選べます。デフォルトは「低」になっており、まず「中」で試したところまだ遅く、「高」でなんとかEN22+13:2MPギヤの80系に近づきました。



欲を言えばロクサンをもう一段早くするか、80系を遅くしたいところですが、とりあえず「チキ」状態のトレーラー車でも脱線することなく運転できたのでよしとしましょう。ちなみに80系どうしの中間連結器はエンドウのドローバーなので編成全体がかなりリジッドな連結状態です。




で、ここから先が怪しいタイトルの話なのですが、せっかく試運転線ができたので、久しく動かしていない動力車、しかも仕掛り品の動力車を走らせてみようと思い立ちました。まあ「虫干し」です。果たしてちゃんと動いてくれるのだろうか。。


まずは80系と同じプラキットつながりでネコ・パブの京王帝都電鉄5000系。



キットのプラ床板のままMP動力化しています。ちょっと引っ掛かり音がしますが問題なく起動。これもボディは一体成型品なので、その気にさえなれば完成はそう遠くないはず。誰かその気になるきっかけください。笑



プラキットといえばこれが先輩格。ホビーモデルの101系10連中央線快速Ver.で、あとはサッシと窓セルを入れれば完成・・・ということを再確認しました。GW前に発掘してれば今頃は楽しくフル編成運転できて・・・た・・・かな?



動力はMC3B00缶モーター+インサイドギヤ方式で、基本7連に2台、付属3連に1台をそれぞれ組み込んであります。インサイドギヤは小高かカワイかよく分からない年代物ですが、ウォームギヤをエンドウの16:2に換装してあり、今回の超久しぶりの運転でも一発で快調な走りを見せてくれました。この写真のクモハ100など、サウンドシステムも積んでいないのにカルダンドライブのいい音を奏でていて気分アゲアゲ⤴⤴です。



先ほどの京王5000系には相棒がいました。ペーパースクラッチの5100系3連で、改めてみるとこれも車体はほぼ完成してますね。これはひょっとすると「その気」が起きるかも。。



動力はこれもMC3B00+インサイドギヤとなっていて、最初渋りましたが、何往復かさせているうちに調子が上がってきました。



これは中央東線用のモハ114-800番台。車体は小高、動力はオーソドックスなMPなので、超久々の運転にも関わらず一発目から快調にスタート。8連のうち車体が組み上がっているのは3両ぐらいなのでちょっとテンション低め。まだしばらく仕掛り記録を更新し続けそうです。



同じく小高キット組みの471系クモハ470。同じくオーソドックスなMP動力なので走行に問題ないものの、再開には「その気」が必要です。。



なんかつい最近までいじっていた記憶があるEF13。KATOのEF58改ですね。



改めて見ると先台車から端梁までかなり気合が入ってるし、車体も基本的なハコは出来上がっているのでもうあと一歩なんですが、一にも二にも「デッキ」をいかに攻略するかなんですねぇ。再開は緊急事態宣言が解除された頃を見計らって・・・(ヲイw)



以下、キリがないので「快調に走りましたよ」写真だけ載せていきます。
富士急モハ3100形



阪急2000系!(マスキングしっぱなし・・・大丈夫か?)



JR九州305系



スイス・アッペンツェル鉄道ABe4/12(80系終わったらとりあえずこれに戻ります)



ということで、仕掛り品の山はそう簡単に崩せない、ということを再認識した土曜日でした。
とはいえ、頂上が見えている車両もいくつかあるので、気合を入れ直してがんばりたいと思います。

最後にもう1枚、車両ではない仕掛り案件の写真を載せておきます。部屋を片付けたついでにレイアウトの方も再始動すべく準備中です。え?ただの荷物置き場にしか見えない!?(否定できず)




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80系電車の製作(6)

2021-05-06 18:19:00 | 信州全般方面
グリーン先行で塗装している80系ですが、黄かん色を吹き重ねるに当たって確認しておきたいことがあったので、モハ80200番台のうち1両を実験台として塗ってみることにしました。

久々のシル・ヘッダー付き車両ということで思い出したのですが、皆さん、実車のシル・ヘッダーの断面て、どの色に塗られているかご存じですか?今回の場合だとシルの下側とヘッダーの上側ですね。雑誌やネットの写真だと、目線の関係で、特にシルの下側は影で黒く潰れているものがほとんどです。

そんな「刷り込み」もあってか、何となく根拠のない思い込みで「断面は緑2号」と確信してこんな“攻めた”マスキングをしまして・・・。



発色を良くするためタミヤのTS-101「ベースホワイト」を軽く吹きます。隠ぺい力の弱いホワイトを塗る際の下塗り用とのことで、JR九州の305系(ああそんな車両も・・・遠い目w)用に買っておいたものです。その効果は絶大で、2回吹き重ねただけでかなり緑が隠ぺいされました。ドア隅などは透け残りがありますが、あまり回数を増やすとボテ塗りになるのは容易に想像できるので最大3回程度にとどめました。



黄かん色を吹き乾燥を待ってマスキングを剥がします。残念ながらじかに吹いた物がないので比較できませんが、期待通りいい発色ではないかと思います。



ただし、“攻めた”マスキングが災いしてシルの下側の一部がテープと一緒に持っていかれてしまい、下地が顔を出してしまいました。



そしてさらに追い打ちをかける事実が・・・
そーだ京都テッパクで撮った写真があったなあと思い出し、拡大してみると、、、

オーマイガー!これは明らかにシルヘッダーの上下断面とも黄かん色だわ。。滝汗



ということで、残り5両はマスキング位置を微修正します。このモハもマスキングやり直しですね。ベースホワイトによる下塗りは良好な結果が得られたので本格採用したいと思います。


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80系電車の製作(5)

2021-05-04 18:57:19 | 信州全般方面
下回りに続いて上回りの仕上げを進めています。

ベンチレーターやランボードなどの屋根上パーツを塗装。手持ちの缶スプレーの中から明るめのタミヤ「ミディアムシーグレイ」(AS-11)を選びました。



屋根は少し暗めの「佐世保海軍工廠グレイ」(TS-67)です。



ここで痛いミス発見!漫然と穴あけしてしまったのですが、PS23パンタ換装車の避雷器は、車端ではなくパンタ後位に移動しているのだとか。。

(「80系湘南電車 最後の頃」(RM MODELS ARCHIVES Vol.27))


ここがアウツです。埋めて開け直し。。



「栓」を作るために余りランナーを熱してにゅぅぅ~っと伸ばしてみたのですがうまくいきません。



捨てる神あらば拾う神あり。このキットには2種類の避雷器がモールドされていることを思い出し、使っていない方を差し込んで接着。あとは根元をカットして整形すればオッケーです。



とりあえず穴埋めは完了。なお、パンタ母線と空気管はとりあえず台座のみプラ板から切り出したものを接着してあります。



ベンチレーターをパチパチとはめ込みます。ここで心配していたことが表面化。取付穴の位置が微妙にズレているために曲がって付いてしまう箇所が1、2割出ました。いくら注意しても工業的に開けられた穴には勝てません。以前Mr.Uさんからコメントをいただいたようにいっそ足をカットして接着するか、足(穴)を1か所だけにするなどの工夫が必要です。



今回は気になる箇所だけ穴を横に拡大して修正しました。



次は修正ではなく改造加工の話です。モハ80300をサハ87300に化かします。サハ87は一応単品がラインナップされていますが、モハ80を余らせてももったいないので改造することにしました。

改造箇所はトイレのみ。3位側の戸袋周辺に切り貼り位置をざっくりペンで書き込みます。



窓埋め用パーツは同じ材質が望ましいので、ランナーのこんな部分を活用します。



はめ込んで粗々の整形をしたところ。客室窓を狭め、戸袋窓の天地を縮めてトイレ窓に変更しています。臭気抜き窓?も開けました。



上が見本にしたクハ85の同じ部分です。ぶじサハに化けました。



マスキングがしやすいとかで、説明書でも雑誌の作例でも、緑2号の先行塗りが推奨されています。本作もそれにしたがって緑(GM缶 No.13)を先に吹きました。黄かん色は天気見合いで明日以降に吹きます。



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