おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月7日)は、ある来客との面談や、ある方とのメールのやり取りでアドラー心理学ブームが続く仕掛けができました。
詳しくは書けませんが、2つとも1か月以内にお知らせできそうです。
さて、「アドラー心理学ブームについて」の9回目です。
アドラー心理学が承認欲求を求めることを否定していることについて岸見さんは、『嫌われる勇気』の中でこのことについて次のように書いています。
前回の反復をしておきましょう。
・「アドラー心理学では、他者からの承認欲求を求めることを否定します」(「アドラー心理学の大前提」)(P.132)
・「承認欲求の危うさは、・・・・多くの場合それは、賞罰教育の影響なのです」(P.134)
・「賞罰教育の先に生まれるのは『ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない』『罰する人がいなければ、不適切な行動もとる』といった誤ったライフスタイルです」(P.134)
確かに承認欲求から来る賞賛は、賞罰教育の産物です。
賞罰教育に反対するアドラー心理学は、「ほめる」に代わる「勇気づける」教育をします。
「ほめる」と「勇気づける」を対比すると、次の画像のようです。
承認欲求を満たす「ほめる」は、優れている点を評価し、賞賛することであり、評価的態度に基づく上下関係です。
下の立場の人が上の立場の人をほめることはあまりなく、タテ関係による評価だということです。
図のように、アメとムチのうちムチを隠した対応です。
今の時代、ほめブームの残像がまだ残っていますが、私個人は、とても操作的な印象を受けて、不快です。
ただ、ほめられることを喜ぶ承認欲求がまだまだ強いことにいつか触れます。
<お目休めコーナー> 4月の花(3)
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