おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
心屋仁之助氏の2冊目の本を読みました。
『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)
この本の「おわりに」の最後の文章は、上のように結ばれます。
心がすりへらない生き方、とは、「ちゃんと言う」「ちゃんとしたいことをする」「ちゃんと断る」「ちゃんとしたくないことをやめる」ということです。
そんなわがままに生きること。
それが自分らしく生きること。
それが自分を大切にするということ。
それが愛され助けられて生きること。
それが愛し助けながら共に生きる、分かち合いの生き方なのです。
以上がこの本のエッセンスでしょう。
私自身の感想としては、4月16日のブログで 紹介した『折れない自信をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)よりずっと心に響きました。
この本がかなり売れている理由がわかる気がしました。
昨日は、書店で心屋仁之助氏の本を3冊買ってしまいました。
もう一度各章のまとめの5つの文章(計35)のうち自分なりの好みを加えて印象の残った部分を7つ書いておきます。
1章「なぜ、心がすりへってしまうのか?」:
「やりたいこと」が今は見つからなくても、過去の経験や気持ち、現状から、あきらめたものの中から探してみる。
2章「職場の人間関係に少し疲れたときは」:
「ものわかりがいいフリ」をしない。「あきらめのいい人」にならない。
3章「嫌いな人、苦手な人がいる場合」:
自分の行動が「べき」で動いていると、他人にも求めてしまう。「したいからする」基準で動く。
4章「自分の性格がほとほとイヤになったとき」:
性格は、自分の身を守るために形成されたプログラムでもある。だからイヤな性格であっても、あなたを守ってくれていた。
5章「何もかもうまくいかない状態の処方箋」:
本当につらいとき、苦しいときは、背中をさすってもらって、本音を吐いて、最後に笑う。
6章「たった一言でも、すりへった心は満たされる」:
大きな失敗、悩み、腹の立つこと、どうしても許せないこと、この世の終わりのような絶望にも「ま、いっか」と言ってみる。
7章「心をすりへらさないで生きるために大切なこと」:
言いたいことを言っていないから心がすりへる。自分の思いを「ちゃんと言う」ことが大事。それが人生を動かしていく。
この本を読んで私は、心屋仁之助氏が豊富な知識を持った知識人ではなく、人生の機微を知り尽くした知恵人だと思いました。
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