おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月24日)は午前中にヒューマン・ギルドの法人事業部門を担う4人で営業会議。
私は、2013年度のヒューマン・ギルドの業績の報告をし、2年間で売り上げを倍増させる構想を打ち出しました。
2014年度をうまく乗り切れば、無理な目標ではありません。
午後は、9月に出版する本のことで編集者とライターとの打ち合わせ。
夕方に、羽田空港からこの地、金沢に来ています。
金沢は私の大好きな都市です。
さて、「アドラー心理学ブームについて」の19回目で、「課題の分離を巡って」の5回目です。
「課題の分離」は、「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」の第4章「誰の課題でしょう」で「家庭や学校で起こった問題を『これはいったい誰の課題か』と考えて、<親の課題>と<子どもの課題>とに分けて考えて見るとお互いに感情的にならず、解決の方法がわかる、との立場で広められたものだということは、前回書きました。
スライドで示すと、下記のとおりになります。
岸見さんの見事なところは、「課題の分離」を親子間のみならず、対人関係一般に広げ、次のように語っていることです。
「およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと ― あるいは自分の課題に踏み込まれること ― によって引き起こされます」(『嫌われる勇気』P.140)
親子間での課題の分離に絞ると、子どもが不機嫌であったり、親がイライラすることはそれぞれ子ども、親の課題であって、親や子どもの課題ではありません。
特に、思春期に入った子どもの不機嫌が気になり、自分の責任だと思う親がいます。
何とか機嫌を直してもらおうと、無益な努力をすることがありますが、これが逆効果になることがあります。
不機嫌には目的があること―他者を自分に近づけたくない―を知り、子どもが不機嫌でいることを子どもの課題だと認識して、そっとしておくと、親子関係をもつれを回避できます。
次回は、「共同の課題」とベースとしての相互尊敬・相互信頼に触れます。
◆今までの「アドラー心理学ブームについて」の1~18回は以下をご参照ください。
3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日 アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日 アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日 アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日 アドラー心理学ブームについて(9)
4月9日 アドラー心理学ブームについて(10)
4月11日 アドラー心理学ブームについて(11)
4月12日 アドラー心理学ブームについて(12)
4月14日 アドラー心理学ブームについて(13)
4月15日 アドラー心理学ブームについて(14)
4月17日 アドラー心理学ブームについて(15)
4月18日 アドラー心理学ブームについて(16)
4月22日 アドラー心理学ブームについて(17)
4月24日 アドラー心理学ブームについて(18)
<お目休めコーナー> 4月の花(20)
(クリックしてね)