アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月14日)は、8:00発のスーパーひたち号に乗って水戸に行き、独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター附属桜の郷看護学校で87名の学生を対象に10:30~16:20に人間関係論の集中講義をしてきました。
いつものように討議・演習が中心でした。

 
(上野駅で)

私は、この学校の非常勤講師を1997年から務めています。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の14回目、そして、「承認欲求を巡って」の7回目です。

ビジネスの現場には、承認欲求が中心で、内発的動機づけに基づく勇気づけの影響力が薄いことについて。

まず、昨日ご紹介の守島基博一橋大学教授による『プレジデント』誌の「ビジネススクール流知的武装講座」を詳しく知りたい方は 日本に「モチベーション3.0」が根づかない理由  をご覧ください。

ただ、この論文の救いは守島教授が

企業として、いつも3.0レベルのモチベーション(注:内発的動機づけと同じ概念)を充足することは不可能である。ただ、働く人が、3.0レベルのモチベーションを求める会社にすることは可能だ。働く人が希望を持てる会社。それが今求められる。

と結んでいることです。


私自身の最近の結論は、発達段階や欲求段階によって勇気づけの効力が違うという立場です。

 A.マズローの欲求段階説をそのまま使うと、生理的欲求や安全性欲求レベルは、承認欲求すら薄いのかもしれません。

社会的欲求レベルになると、承認欲求が出始め、自我の欲求レベルになると、盛んに承認を受けたいと望みます。
しかし、高度な自我の欲求や自己実現欲求レベルになると、勇気づけは効力を増しますが、承認欲求は不要な段階に入ります。

このように考えてみると、承認欲求を求めることがなくなるのは、その人が自己実現欲求レベルに達していることの証かもしれません。

◆今までの1~9回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日  アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日  アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日  アドラー心理学ブームについて(9)
4月9日   アドラー心理学ブームについて(10)
4月11日 アドラー心理学ブームについて(11)
4月12日 アドラー心理学ブームについて(12)
4月14日 アドラー心理学ブームについて(13)


横浜で「『嫌われる勇気』を読み解く講演会」開催

鶴田恵美子さん(一般社団法人日本支援助言士協会代表、シニア・アドラー・カウンセラー)が4月26日(土)に横浜で開催します。
私も協力しています。
鶴田さんのフェイスブックでの文章をこのままコピペします。

『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)は、アドラー心理学に興味関心のある人ばかりでなく、 多くの人に新鮮な切り口で鮮やかに生きる目的を見せてくれました。
アドラー心理学の火付け役になっています。
当日「嫌われる勇気」の主要概念をおさらいし、より詳しくアドラー心理学をお伝えし、納得、理解できるようになる講座を開催いたします。
  4月26日 土曜日 10時より12時
  受講料 2000円+消費税 (当日会場でお払い下さい)
  講 師 鶴田恵美子 日本支援助言士協会 代表
  会 場 横浜市健康福祉総合センター8A研修室
      JR京浜東北線桜木町駅2分
 持ち物 『嫌われる勇気』
 申込み (一般社団法人)日本支援助言士協会 045-620-5951
     フルネーム、ご住所、電話番号をお知らせください。

<お目休めコーナー> 4月の花(10)

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