おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月8日)は、ヒューマン・ギルドで第23期 ELM勇気づけトレーナー養成講座 の2日目が開催されました。
参加者の10人が2つのグループに分かれて、ELM勇気づけトレーナー体験を2日間で2回しました。

私はオフィスで『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンターから7月上旬発行)の最終原稿(エピローグ、はじめになど)を書いていました。
時々笑い声が聞こえてきます。
最後は、12章の「自分への勇気づけのメッセージ」
サプライズでパートナーに読んで贈呈してもらった写真が下のとおりです。
涙している人がいました。照れくさそうな人も。




15:30からは、小島まり子さん(ELM勇気づけトレーナー & SMILEリーダー)に30分ほど集客に関するご苦労などを語っていただきました。
「へこむことも多かった」小島さん、「おばあちゃんになっても勇気づけを伝え続けたい」と結びました。
小島さん、ありがとうございました。

その後、私がファシリテートして30分でお客様にELM勇気づけ講座をお伝えする訓練。
最後は、講師の小倉 玄さん、永藤かおるさんからご挨拶、修了証の授与、一言感想など。


集合写真も撮りましたよ。

かくして第23期 ELM勇気づけトレーナー養成講座 は終わったのですが、講師だったはずの鈴木三穂子さんがお見えになれなかった理由は、お母様が6月7日に熱海のマンションで逝去されたからでした。
私は、鈴木さんのお母様と2度お目にかかったことがありますが、最初は、2010年3月31日の靖国神社で夜桜能が開かれたときでした。
その時のことを2010年4月1日のブログに 靖国神社夜桜能 として書いていますので、ご覧ください。
また、鈴木さんは、お母様とのことを5月15日配信の「人生の名言メルマガ」(配信元:一般社団法人 人間塾)にvol.5「 親への感謝からすべては始まる 」として書いていらっしゃいます。
感動の文章の転載を鈴木さん、小倉広さんのご了解をいただきましたので、鈴木さんのお母様のご冥福を祈りつつコピペさせていただきました。
是非お読みください。
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vol.5「 親への感謝からすべては始まる 」
「親への感謝からすべてが始まる」
小倉広著「僕はこうして苦しい働き方から抜け出した。」(WAVE出版)より
ある高齢者用のマンションで一人暮らしをしている私の母は、現在85歳です。
2011年に父が他界して、何事にも前向きに生きていた母が別人のようになってしまいました。
仕事と家庭、そして育児を立派にこなし、趣味はスキー、ゴルフ、登山、お能、そして茶道教授。晩年は女性山岳会のリーダーとしてヒマラヤトレッキングに2回、モンゴルに4回、カムチャッカトレッキング、そして、槍ヶ岳登頂。
今でも母の自慢話に困ることはありません。
決まり文句のように、「ベストを尽くしなさい。そうすれば結果がどうであれ自分が納得できるのよ!」と言われ続けてきた私は、まるで詐欺にでもあったような、信じられない気持ちでした。
かかりつけの病院の玄関スロープで、弱々しく私の腕につかまりながら歩こうとする母に、私は驚きを隠せず嫌悪さえ感じました。そして、きつい言葉を吐きそうになる自分を必死で抑えていました。
けれど、「お父さんがいなくてすごく悲しい、寂しくてしょうがない、生きているのが辛い・・・」と連発する母に、ついに我慢できず、「お母さん、私はね、もう10年以上一人で頑張ってきたのよ、一言だってそんな弱音を吐いたことある?ないでしょ?それに、お母さんは聴いてくれなかったでしょ!私だってお父さんのことを考えたら悲しい、もうお父さんに会えないなんて考えたくないのよ!だけど、仕方がないじゃない!受け入れての乗り越えるしかないでしょ!死んだ人はどんなに祈っても帰ってこない。生きているほうが辛いのかもしれない。でもね、私たちはありがたいことに生きている。辛いことも、悲しい苦しいことあるけど、嬉しいことや幸せなこともあるじゃない!」
大きな声で叫ぶように言いながら、私は自分が何をしたいのかどこに向かっているのか、全くわからなくなっていました。
母に向かって言っているのか、自分に言いたいのか、何がなんだかもうわからない・・・私だって悲しい。
私を心から愛してくれた父。人生の喜びをいくつも教えてくれた父。
厳しかった父。そして、優しかった・・・でも、もう会えない。
私は父のことを考えないように、思い出さないように一生懸命にがんばっていました。
けれど、母はそんな私の気持ちなどおかまいなしに嘆き悲しんでいます。
最愛の夫を失った母の悲しみを受け入れる余裕は、私には全くありませんでした。
けれど、いずれはこの母とも別れることになります。母にも会えなくなる。
それが頭ではわかっているのに、今ここに在る母に、どう接していいのか私はわからなかった。
気がつけば「ダメだし」ばかり、いつも勇気づけの講座で言っていることと全く逆です。
母との電話を切ると必ず起こる無力感と後悔。
「私は何をやっているんだろう?」
何が母の身に何が起こったのだろう?
自分が母に感情的になって大きな声を出
す目的は何だろう?
母が3ヶ月ごとに具合が悪くなり急遽飛んでいかなければならないのは何故・・・?
やっと落ち着いて考えられるようになったのは、父の一周忌を過ぎた頃でした。
お互いが心に大きな恐れを抱いていました。
母に対する落胆や不安、期待を裏切られたような気持ちが怒りに変わっていたこと。
そして、こんなことをしていたら、必ず後悔するとわかっているのにも関わらず、具体的にはただ戸惑うばかりで何もしていないのです。
このままではダメだ。
なんとかしなければ・・・と、高齢者支援の仕事をしていた友人に相談し、やっと、これは母が言ってるんじゃない、老いが言わせているんだ。
母は今だって私の大好きな、素敵な自慢のお母さんなんだと捉えることができるようになりました。
出来ることをしよう。
どんな反応でも気にしない。
自分の思いが伝わっても伝わらなくても、とにかく出来ることをしようと決心しました。
それからは試行錯誤の連続です。
例えば、使いやすそうなタオルを見つけたのできっと喜んでくれるだろうと思って送りましたが、何の音沙汰もなし。
なんか変だな?と思って電話してみるとご機嫌ななめな雰囲気が伝わってきます。
「タオル使ってみた?やわらかくていいでしょ?」
「ああ、せっかく送って頂いたけど、あれね、Sさんのお見舞いに送ってあげようかと思っているのよ。」
え~!?
何が気分を害したのでしょうか?
その一言を聴いた時は正直ショックです。けれど、決心したのです。
とにかく自分が受けた衝撃は一旦棚上げして考えてみます。
少し経ってわかったのは「嫉妬」。
自由に銀座や恵比寿のデパ-トで買い物が出来る娘に嫉妬したのです。
何かおもしろくなかったのでしょう。以前の私ならそこで即喧嘩です。
でも、「そんなこと言わないで使ってみてよ~、私とお揃いよ~お母さんに使ってほしいなぁ!」なんてとりあえず言ってみますが、傷つかないわけではありません。
これが結構きついのです。
私はカウンセラーじゃなくて娘です。
無理は続きません。
母との関わりを新たに創っていくことの難しさに直面して疲れ、自分が傷つかずに一方的に今の気持ちを伝える術はないものだろうか?と、途方にくれていたとき、ご縁があって、小倉広さんの「僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した」という一冊と出会いました。
「親への感謝からすべてが始まる」
この一行を見たとき私はハッとしました。
そして、小倉さんとお母様の話を
読み進んだ時には、ぼろぼろと大粒の涙が流れだしました。
「感謝」です。
そうだ、とにかく感謝を伝えよう!
いいことがあっても感謝。少々辛いことがあっても感謝。
なんたって、今こうして元気に生きているのは母の愛あればこそ。
そして、亡き父の愛あればこそ。
そしてその日から、母に葉書を書くことにしました。
それは母のためではありません。自分のためです。
年老いた母とあとどのくらい共に生きることができるのかわかりませんが、私は毎日「感謝の葉書」を書くことに決めました。
時々書けなくても良し。とにかく継続することにします。
どんなに思いがあっても、何かしらの方法で相手に伝えなければ、残念ながら無きに等しいのです。
果たしてこの方法が良い結果となるか否かはしばらく時間が過ぎてからでないとわかりませんが、やっと見つけた具体的な行為を習慣にすることができました。
あなたがどんなあなたでも、あなたが今ここに存在していることに感謝を、そして私が、今ここに在ることにも感謝を伝えようと思います。
私がどんなに頑張っても父の代わりはできません。
でも、無事に母を父のもとへ送り届けるその時までは、私ができることをやり続けようと思います。
筆者:一般社団法人 人間塾 人生学認定講師 鈴木 三穂子(すずきみほこ)
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発行人: 一般社団法人 人間塾 代表理事 小倉 広(おぐらひろし)
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本メルマガは小倉広さんが代表理事を務める一般社団法人 人間塾が配信するメルマガです。
週1回~3回程度の配信を予定しています。
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<お目休めコーナー> 6月の花(8)

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