「だって名古屋にいたら、だいたいの友達の友達はＳＫＥじゃない？」米田なごのはアイドルの１人や２人、身近に居ても驚かない。
「六次の隔たり」という、知り合いの知り合い……を５～６人も続ければ世界のたいていの人とつながっているという仮説があって、それを思えばＳＫＥくらいね。
東京のお茶の木学園で寮生活をする米田シロのもとに、名古屋から妹なごのがやってきた。
なごのはシロのバイト先であるダメ食堂「満天」の立て直しの新戦力として活躍し始めるが、彼女には何でも味噌をかけるという悪癖があった……。
「これだけ苦み走った世の中で、味噌くらい甘くたっていいでしょ。言わば人類最後の砦だよ」
巨大な学食ホールに８つの店が軒を連ねて競い合う学食バトル小説で、誤解必至の名古屋ネタ満載。偏見たっぷりの名古屋カフェガイド付き。
ただ、この「兄に異常なまでに偏愛し執着」「特定分野では優秀」「頭の巡りが良くいろいろ画策する」という妹テンプレにはそろそろ飽きが来ているところはありますよね。昔で言う押しかけ女房タイプは。
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