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首無しライダーに関心を持つものばかりが相次いで行方を絶っていた。
そしていつからか首無しライダーが人攫いをしているというような噂が流布するようになっていたが、その頃セルティは長い旅行に出ていて渋谷には居なかった……。
あいかわらず面白いのだけれど、今ひとつ手放しで愉しめない理由はなんだろうとつらつら考えるに、やはり小狡い人間が真っ当な人間を利用して良いように使う話がキライなんだなあと自覚した次第。普通なら、最後は正義が勝つことをお約束で期待できるから気にならないんだけれど、このシリーズの陰謀家ってけっこう頑張るじゃないですか。だから、読んでてイラッとするんですよね。ズルイ人間が他人の人の良さにつけ込むのは現実だけで十分ですよ。
今回のテーマは渋谷を継ぐモノってところでしょうか。タイプは異なるものの、行方不明な折原臨也や最近丸くなった平和島静雄の後釜というか対抗馬になりそうな新人が登場。でもどちらもまだまだ負けて引っ込みそうにはありませんが。
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