「負けを恥じる必要はありません。生きて進む勇気があるのならば、胸を張りなさい、後輩」先輩から後輩への言葉。
王都キャメロンの騎士学校に突然の編入生が現れた。しかも、入学年齢の14歳に達していないどころか、まだ12歳でしかないという。それはもちろん、バルド・コルネリアスである。
だが、それが単なるコネ入学などではないことはすぐに知れ渡った。
物心ついて以来、母親から生死の境ギリギリでの鍛錬を強要されてきたのは伊達ではなかった……。
武勇と共に利殖家としても知られる戦国武将と、チート知識を溜め込んだオタク高校生を内に抱えて生きることになった貴族の御曹司の冒険譚。今回からは王都の騎士学校篇となりますが、美人ながら鉄面皮な優等生のクラスメイトの転びっぷりが激しすぎます。チョロっ！？ キライじゃないよ。むしろ好物。
「考えるな。感じろ！」
「うん。それ無理」
ひとことでいうと帯にあるように「ザクザク金儲け」の話だけれど、産業勃興による利殖と騎士学校でのスクールライフのバランスがとれていて面白くなってます。
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