アパート、寮、下宿など1軒の家屋に同居する登場人物たちの人間模様を描いたもの。
一つ屋根の下に複数の男女が寝起きすることから起きる、恋愛沙汰も含めたドタバタが雑居もので、その登場人物のほとんどが1人の主人公に恋するようになると細分化されて「ハーレムもの」となると思うのだけれど、ここでは『涼宮ハルヒの憂鬱』などのように、学校や職場で周囲の異性がほとんどすべて主人公に好意を寄せるという構造の作品はハーレムものに含めません。ハーレムは後宮の意味で、一緒に住んでいるのが前提だと思うので。
もちろん同居人が2人だけなら、単なる同居ものか同棲ものになります。
『おひかえあそばせ』 ユニオン映画(1971)
男やもめが5人娘と一軒家に引っ越してみれば、むさ苦しいカメラマンの男が居候で居着くことになり……という、日本テレビ系のホームコメディ。
『雑居時代』 ユニオン映画(1973~1974)
男やもめが5人娘と一軒家に引っ越してみれば、むさ苦しいカメラマンの男が居候で居着くことになり……という、『おひかえあそばせ』のセルフリメイク作品。
『エイリアン通り』 成田美名子(1980~1984)
フランスからの留学生ジェラールが同居することになったのは、謎の美少年シャールの豪邸。そこに住んでいるのは、イギリス出身の執事、日本出身の少女……という成田美名子の出世作となった少女マンガ。
『陽あたり良好』 あだち充 (1980~1981)
下宿「ひだまり」に住む明条高校の学生を中心にした、野球部の甲子園出場と恋の行く末を描いた少女マンガ。実写ドラマとアニメ版あり。
『めぞん一刻』 高橋留美子(1980~1987)
おんぼろアパート「一刻館」に新しく管理人としてやって来たのは、まだ若い未亡人の音無響子。世渡り下手な浪人生の五代裕作と響子の仲は、五代の優柔不断さと、響子の意地と、周囲を取り巻く常識はずれの住人の横やりもあってなかなか進まない……というラブストーリー。
『雑居時代』 氷室冴子(1982)
知り合いの教授の留守邸を預かることになった女子高生。ところがそこに同じ学校の生徒と浪人生の2人の男が押しかけてきて同居することに……という氷室冴子の出世作の少女小説。
『前略・ミルクハウス』 川原由美子(1983~1986)
大学には合格した芹香だが部屋探しには出遅れ。途方に暮れているところを和服姿の女性・涼音に自分がいとこと住んでいる洋館に下宿したらと勧められる。ところが涼音は女装男子でなし崩しに女1人に男2人の生活が始まり、さらに教授父子も同居することになり……という少女マンガ。1987年にフジテレビ系でドラマ化。
『ああっ女神さまっ』 藤島康介(1988~2014)
工大生の森里螢一は、間違い電話で現れた女神ベルダンディーに「たった一つだけ」願いを叶えると言われ、思わず「君のような女神に、ずっとそばにいてほしい」と言ってしまったことから同居することに。さらに2人の同居生活に干渉しようとベルダンディーの姉妹も押しかけてきて……というマンガ。後に小説、テレビ、OVA化。
『真夏の夜のユキオンナ』 大山玲(1989~1992)
霊能者の家系に生まれたながら霊的不感症の百拝晴明は、体質改善のために無理矢理に強力な霊を憑けられる。それは齢ン百年というユキオンナで、晴明の周りには使い魔となった化け猫やら月齢で性転換する同ゼミ生など一癖も二癖もある連中が集まって、若干不本意ながら、自堕落な愛欲の日々が始まった……という青年マンガ。
『天地無用!』 AIC(1992~)
高校生の柾木天地はある日、神社に鬼として封印されていた美少女宇宙海賊を復活させてしまうが、それを皮切りに地球には宇宙から美女美少女たちが来訪することになり、彼女らはことごとく柾木家に同居することになる……というOVAから始まり、小説、テレビ、コミックとマルチ展開。ハーレムものの先駆け。
『ラブひな』 赤松健(1998~2001)
女子寮「ひなた荘」の管理人となった浪人生の少年が、住人の美少女と繰り広げるラブコメディ。後にアニメ化。ハーレムものの代表作。
『這いよれ! ニャル子さん』 逢空万太(2009~2014)
高校生の八坂真尋は宇宙人受けする顔なために宇宙人に狙われるようになったので、彼を守るために惑星保護機構から来たニャルラトホテプ星人のエージェントが同居することに。さらにクトゥグア星人やハスター星人も同居することになり……というハイテンション混沌コメディ。
『ROOM NO.1301』 新井輝(2003~2009)
高校1年生の絹川健一は、12階建てマンションの存在しないはずの13階の鍵を手に入れたことから、その1303号室の住人となる。そこにも同じように不思議な鍵を手に入れた、そしてそれぞれに問題を抱えた若者たちが住み着いていて……という、やりたい盛りの高校生男子が主人公の、少し不思議な「見敵必戦」青春小説。
『彼女がフラグをおられたら』 竹井10日(2011~2014)
旗立颯太は他人との会話や行動を選択した結果をフラグの形で実際に視ることができる。そんな彼が入居することになったのはオンボロのクエスト寮だったが、それは気の毒だとみんなで改装してぴかぴかの新品同様に。そしてそのまま彼を慕う少女たちも住み込んでしまうのだが……という学園コメディー。
『New Girl~ダサカワ女子と三銃士』 20世紀フォックステレビジョン(2011~)
同棲していた彼の浮気現場に遭遇した主人公のジェスは即座に引っ越しを決意。ところがルームシェアの相手は初対面の独身男性3人で……というアメリカの人気ホームコメディ。
『さくら荘のペットな彼女』 鴨志田一(2010~2014)
高校生の神田空太は捨て猫を拾ったことからぺット禁止の新しい寮から悪名高い「さくら荘」へ転寮することになる。ここは問題児ばかり追いやられる寮で、編入してきた椎名ましろも世界的天才画家ながら常識知らずで下着も自分で履けないありさまだった……という青春学園ラブコメ。
『僕らはみんな河合荘』 宮原るり(2010-)
親の転勤で念願の一人暮らしを始めることになった高校1年男子・宇佐は、今時珍しいまかない付きの下宿「河合荘」に住むことになったのだが、住んでいるのはいずれもクセのある住人で……。アニメ化もされた、最近では珍しい気がするハーレム系では無い雑居もの。
『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』 七月隆文(2011~)
神楽坂公人が拉致同然に連れてこられたのは、グーグルマップにも載っていない山奥の清華院女学校。外の世界に出たこともなければ父親以外の男を観たこともないお嬢さまたちが異性と世間に免疫をつけるため、「庶民のサンプル」として公人が選ばれたのだった……という学園コメディ。
『デート・ア・ライブ』 橘公司(2012~)
精霊と呼ばれる超存在は美少女の姿形をしているが、その力が暴走すれば都市1つ、大陸1つを吹き飛ばすこともできるし、戦って倒すことも容易ではない。そこで精霊をなんとかナンパしてデートしてデレさせ、主人公とキスさせることで力を封印しようというのだが、その結果、五河士道は何人もの少女たちと同居するはめに陥った……というナンパ小説……かな。
『欠陥妖怪住宅』 はむばね(2013)
堀生灯がついうっかり海岸で見つけてしまったのは、海で溺れた人魚のミィ。ちゃっかりイクトのマンションに押しかけてきて居候。さらには育ちすぎた座敷童やらなんやらダメダメ妖怪たちと同居する羽目に……というハートウォーミングなコメディ。
『七人ミサキも恋をする』 丸山英人(2013)
高校生の臼谷息吹は両親の転勤で一人暮らし。それが今日から7人の美少女と同居生活! だがハーレムでキャッキャウフフというわけにはいかなかった。7人の少女たちは悪霊集団「七人ミサキ」だったのだ……というホラーコメディ小説。
『チャーチル閣下の秘書』とか『(株)魔法製作所』とか、海外のドラマや小説などでは主人公がマンションや一軒家を何人かとシェアして住み込む「ルームシェア」は当たり前に出てきます。ただ、いざそれがメインの話となるとなかなか思いつきません。ぼおっと考えていたら、『幽霊城のドボチョン一家』まで遡ってしまいました、さすがにアレはちょっと違うんじゃ……。
一つ屋根の下に複数の男女が寝起きすることから起きる、恋愛沙汰も含めたドタバタが雑居もので、その登場人物のほとんどが1人の主人公に恋するようになると細分化されて「ハーレムもの」となると思うのだけれど、ここでは『涼宮ハルヒの憂鬱』などのように、学校や職場で周囲の異性がほとんどすべて主人公に好意を寄せるという構造の作品はハーレムものに含めません。ハーレムは後宮の意味で、一緒に住んでいるのが前提だと思うので。
もちろん同居人が2人だけなら、単なる同居ものか同棲ものになります。
『おひかえあそばせ』 ユニオン映画(1971)
男やもめが5人娘と一軒家に引っ越してみれば、むさ苦しいカメラマンの男が居候で居着くことになり……という、日本テレビ系のホームコメディ。
『雑居時代』 ユニオン映画(1973~1974)
男やもめが5人娘と一軒家に引っ越してみれば、むさ苦しいカメラマンの男が居候で居着くことになり……という、『おひかえあそばせ』のセルフリメイク作品。
『エイリアン通り』 成田美名子(1980~1984)
フランスからの留学生ジェラールが同居することになったのは、謎の美少年シャールの豪邸。そこに住んでいるのは、イギリス出身の執事、日本出身の少女……という成田美名子の出世作となった少女マンガ。
『陽あたり良好』 あだち充 (1980~1981)
下宿「ひだまり」に住む明条高校の学生を中心にした、野球部の甲子園出場と恋の行く末を描いた少女マンガ。実写ドラマとアニメ版あり。
『めぞん一刻』 高橋留美子(1980~1987)
おんぼろアパート「一刻館」に新しく管理人としてやって来たのは、まだ若い未亡人の音無響子。世渡り下手な浪人生の五代裕作と響子の仲は、五代の優柔不断さと、響子の意地と、周囲を取り巻く常識はずれの住人の横やりもあってなかなか進まない……というラブストーリー。
『雑居時代』 氷室冴子(1982)
知り合いの教授の留守邸を預かることになった女子高生。ところがそこに同じ学校の生徒と浪人生の2人の男が押しかけてきて同居することに……という氷室冴子の出世作の少女小説。
『前略・ミルクハウス』 川原由美子(1983~1986)
大学には合格した芹香だが部屋探しには出遅れ。途方に暮れているところを和服姿の女性・涼音に自分がいとこと住んでいる洋館に下宿したらと勧められる。ところが涼音は女装男子でなし崩しに女1人に男2人の生活が始まり、さらに教授父子も同居することになり……という少女マンガ。1987年にフジテレビ系でドラマ化。
『ああっ女神さまっ』 藤島康介(1988~2014)
工大生の森里螢一は、間違い電話で現れた女神ベルダンディーに「たった一つだけ」願いを叶えると言われ、思わず「君のような女神に、ずっとそばにいてほしい」と言ってしまったことから同居することに。さらに2人の同居生活に干渉しようとベルダンディーの姉妹も押しかけてきて……というマンガ。後に小説、テレビ、OVA化。
『真夏の夜のユキオンナ』 大山玲(1989~1992)
霊能者の家系に生まれたながら霊的不感症の百拝晴明は、体質改善のために無理矢理に強力な霊を憑けられる。それは齢ン百年というユキオンナで、晴明の周りには使い魔となった化け猫やら月齢で性転換する同ゼミ生など一癖も二癖もある連中が集まって、若干不本意ながら、自堕落な愛欲の日々が始まった……という青年マンガ。
『天地無用!』 AIC(1992~)
高校生の柾木天地はある日、神社に鬼として封印されていた美少女宇宙海賊を復活させてしまうが、それを皮切りに地球には宇宙から美女美少女たちが来訪することになり、彼女らはことごとく柾木家に同居することになる……というOVAから始まり、小説、テレビ、コミックとマルチ展開。ハーレムものの先駆け。
『ラブひな』 赤松健(1998~2001)
女子寮「ひなた荘」の管理人となった浪人生の少年が、住人の美少女と繰り広げるラブコメディ。後にアニメ化。ハーレムものの代表作。
『這いよれ! ニャル子さん』 逢空万太(2009~2014)
高校生の八坂真尋は宇宙人受けする顔なために宇宙人に狙われるようになったので、彼を守るために惑星保護機構から来たニャルラトホテプ星人のエージェントが同居することに。さらにクトゥグア星人やハスター星人も同居することになり……というハイテンション混沌コメディ。
『ROOM NO.1301』 新井輝(2003~2009)
高校1年生の絹川健一は、12階建てマンションの存在しないはずの13階の鍵を手に入れたことから、その1303号室の住人となる。そこにも同じように不思議な鍵を手に入れた、そしてそれぞれに問題を抱えた若者たちが住み着いていて……という、やりたい盛りの高校生男子が主人公の、少し不思議な「見敵必戦」青春小説。
『彼女がフラグをおられたら』 竹井10日(2011~2014)
旗立颯太は他人との会話や行動を選択した結果をフラグの形で実際に視ることができる。そんな彼が入居することになったのはオンボロのクエスト寮だったが、それは気の毒だとみんなで改装してぴかぴかの新品同様に。そしてそのまま彼を慕う少女たちも住み込んでしまうのだが……という学園コメディー。
『New Girl~ダサカワ女子と三銃士』 20世紀フォックステレビジョン(2011~)
同棲していた彼の浮気現場に遭遇した主人公のジェスは即座に引っ越しを決意。ところがルームシェアの相手は初対面の独身男性3人で……というアメリカの人気ホームコメディ。
『さくら荘のペットな彼女』 鴨志田一(2010~2014)
高校生の神田空太は捨て猫を拾ったことからぺット禁止の新しい寮から悪名高い「さくら荘」へ転寮することになる。ここは問題児ばかり追いやられる寮で、編入してきた椎名ましろも世界的天才画家ながら常識知らずで下着も自分で履けないありさまだった……という青春学園ラブコメ。
『僕らはみんな河合荘』 宮原るり(2010-)
親の転勤で念願の一人暮らしを始めることになった高校1年男子・宇佐は、今時珍しいまかない付きの下宿「河合荘」に住むことになったのだが、住んでいるのはいずれもクセのある住人で……。アニメ化もされた、最近では珍しい気がするハーレム系では無い雑居もの。
『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』 七月隆文(2011~)
神楽坂公人が拉致同然に連れてこられたのは、グーグルマップにも載っていない山奥の清華院女学校。外の世界に出たこともなければ父親以外の男を観たこともないお嬢さまたちが異性と世間に免疫をつけるため、「庶民のサンプル」として公人が選ばれたのだった……という学園コメディ。
『デート・ア・ライブ』 橘公司(2012~)
精霊と呼ばれる超存在は美少女の姿形をしているが、その力が暴走すれば都市1つ、大陸1つを吹き飛ばすこともできるし、戦って倒すことも容易ではない。そこで精霊をなんとかナンパしてデートしてデレさせ、主人公とキスさせることで力を封印しようというのだが、その結果、五河士道は何人もの少女たちと同居するはめに陥った……というナンパ小説……かな。
『欠陥妖怪住宅』 はむばね(2013)
堀生灯がついうっかり海岸で見つけてしまったのは、海で溺れた人魚のミィ。ちゃっかりイクトのマンションに押しかけてきて居候。さらには育ちすぎた座敷童やらなんやらダメダメ妖怪たちと同居する羽目に……というハートウォーミングなコメディ。
『七人ミサキも恋をする』 丸山英人(2013)
高校生の臼谷息吹は両親の転勤で一人暮らし。それが今日から7人の美少女と同居生活! だがハーレムでキャッキャウフフというわけにはいかなかった。7人の少女たちは悪霊集団「七人ミサキ」だったのだ……というホラーコメディ小説。
『チャーチル閣下の秘書』とか『(株)魔法製作所』とか、海外のドラマや小説などでは主人公がマンションや一軒家を何人かとシェアして住み込む「ルームシェア」は当たり前に出てきます。ただ、いざそれがメインの話となるとなかなか思いつきません。ぼおっと考えていたら、『幽霊城のドボチョン一家』まで遡ってしまいました、さすがにアレはちょっと違うんじゃ……。