付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「エイリアン通り」 成田美名子

2014-08-27 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「日本ではマメは暮らしに生きてるんです」
 まるで日本人は豆しか食べていないかのよう。

 1980年のLAの大学とビバリーヒルズの豪邸を舞台に、アラブ、フランス、イギリス、日本とさまざまな異邦人たちが集い、バスケットボールの試合をしたり、フォルクスワーゲンでカーチェイスを繰り広げたり、美少女に誘拐されたり、テロリストに狙われたり、銀幕デビューしたり、桜の木の下で死体を見つけたりと、波瀾万丈でドラマチックな青春ストーリー。

「望めばいつでも帰ってこれる
 1981年12月の
 おれたちのいた
 この家へ----」


 好き嫌いの差が激しかったと作者は言うけれど、好きな作品。ちゃんと1巻本の豪華本も買いました。

【エイリアン通り(ストリート)】【成田美名子】【白泉社】【フェリシア】【シャール通信】【高千穂遥】【神の無慈悲がありますように】【北北西に進路をとれ】【結婚しない女】【大宇宙の魔女】【遊牧民】【ゴールドラッシュ】【スネークマンショー】【バルカン超特急】【死の谷】【オズの魔法使い】【逆行催眠】【スパルタ式恐怖のハロウィン】【谷山浩子】【扉絵コレクション】【雑居もの】
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「陸と千星」 野村美月

2014-08-27 | その他フィクション
 千星は、両親が離婚話をしている間、別荘に送り出された。家族3人で一緒にいたいという彼女の望みは両親に届かない。
 千星が滞在している別荘に新聞を配達している陸は、生活のためにアルバイトを続けている。父親はいないし、母親は男を追いかけて家に居ることはほとんどない。
 そんな2人が出会うのだが……。

 言葉をかわすこともない2人が、誰とよりも深く心がつながる物語。昭和文学の香りというか少女マンガっぽいというか。2人共が内に向けて自己完結しようとばかりしていて、これは大丈夫かと思いきや、最後に綺麗な幕引きが待ってました。

【陸と千星】【世界を配る少年と別荘の少女】【野村美月】【竹岡美穂】【ファミ通文庫】【もうひとつの“泣けない”少女と“笑えない”少年の物語】【切なく繊細な一夏の物語】
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