付け焼き刃の覚え書き

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「異世界で『黒の癒し手』って呼ばれてます(4)」 ふじま美耶

2015-05-06 | 異世界転移・召喚
「誰かを愛することは素晴らしいこと。少しずつわかり合って、少しずつ好きになるという過程を楽しまなくてどうしますか」
 ミリーからリィーンへのアドバンス。
 長命なのだから魔王にもリィーンにも時間はたっぷりあるのだ。

 魔王に名を与えた『黒の癒し手』リィーンこと神崎美鈴は、それによって世界を救うがまた自らを魔王の半身、婚約者として認められることとなった。
 なんとなく魔王との関係をお友だちレベルからと考えていたリィーンは、自分に危害を加えたギューゼルバーンの王城を中心とした一帯が壊滅したと聞かされ絶句する。
 少しでも彼女を加えた者は魔王の怒りによって滅びが与えられる、それが今のリィーンの価値なのだ……。

 これにて一幕の終わり……といった感じの結末。これで完結としてもよく、まだまだ続きを書いても良いといったさじ加減の決着でした。
 お仕事ものとしては治療師としても冒険者としても今ひとつ中途半端。つまり世界の命運を左右した果てに魔王に見いだされた女子大生23歳が、自分の中の恋心を見つけるまでの物語なのでした。

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コメント
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