クエストを受けようとギルドの窓口に列を作る冒険者たち。だが、その中でひときわ行列の長い窓口があった。男性職員ノア・イグニスから斡旋を受けた仕事は無事に帰還できるというジンクスが密かに広まっていたのだ。だがノアには秘密があった。
彼は転生者であり、普通の人が持つ鑑定スキルではアイテムの鑑定しかできないのに比べ、人間のスキルやレベルまで把握できるため、それぞれに最適な仕事を割り振れるし助言ができるのだ……。
斡旋された依頼に不満な冒険者への対応から新たな迷宮の認定、不正を行っている冒険者パーティの発見と処罰など、辺境都市から王都へと舞台を移しつつ、ギルド職員を中心にした異世界の冒険と陰謀劇。
前世が現代日本人らしいという設定が、他の人と持っている能力が少し違うことの理由付け以上になっていないのがもったいないかな。
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