明日香とランで盛り上がってしまった小学生時代、はみだしっ子で話題をつくった中学生時代。高校時代に何が来るかというと……成田美名子が来るのですね。
高校入学して部活を新聞部にしようと決め、新聞部室に向かったところ、すぐ前をクラスメイトのODA様が歩いているではありませんか?
「どの部に入るの?」
「……新聞部」
「いっしょだね!!」
これが僕とODA様の出会い。彼が1つ隣の席に座っていた僕の顔を覚えていなかったことは許してあげましょう(半年後に1つ前の席に座っていた女の子の顔さえ覚えていなかったんだから……)。
そのODA様から勧められたのが、成田美名子。さすがに少女マンガとは手を切ろうとしていたんですが、高校生男子が読んでも普通に面白かったんですよ。コメディ要素を持ちながら、基本的には青春物で、アニメやSF映画がネタでちょくちょく使われるのです。
『あいつ』とか『エイリアン通り』とかはリアルタイムで追いかけましたが、いちばん好きだったのは『2年4組転入生の乱』と『2年4組その逆襲』(本屋に行ってLaLaの販促ポスターをもらってきたくらい)。僕にとっての学園物はこれで決まりです。この作品では大ゴマにイデオンが飛んでいたのですよ☆ それに複数の作品に登場するサブキャラの楡崎さんは実はSF作家志望という設定。
それでLaLaなどという雑誌を読むようになり、ひかわきょうこのラブコメなんかに染まっていくわけですが……ひかわきょうこの『彼方より』が2004年度の星雲賞を獲りましたよ! やっぱり少女マンガはSFだったのです……んなこたないって
それで成田美名子に染まったまま大学に行ったので、成田美名子のアリス・トレーナーを着て勧誘していた漫画研究同好会に入ってしまったのも当然の成り行きかも……。
1980年10月号のポップが出てきました(物持ちいいなぁ…)。
まずメインが成田美名子の『その逆襲』。この頃はいろんなマンガ家が背景に好きなアニメや映画のキャラやアーティストを描き込んでましたね。『宝島』のジョン・シルバー、YMO、スターウォーズ、稲妻フラッシュにイデオン……。そうやって自分はこういう作品が好きなんだと読者に訴え、それに読者が応えていた時代ですな。さえぐさじゅんがカットを描いていた「花とゆめ」の占いコーナーなんか、1年くらい『カリオストロの城』のキャラクターが占拠してました。
成田美名子に続くのが、可愛い登場人物たちが哲学っぽい問答を繰り返したり思索にふける三原順、美青年がうじゃうじゃ出てくるコメディが得意で後にサッカーマンガ『シャンペン・シャワー』をヒットさせるかわみなみ、上海とかフィレンツェとか歴史物が得意な森川久美。
そいで付録がチビ猫びんせん。ネコ耳キャラの元祖オリジナル。書誌学的に無視できない存在ですぞ(うそ)。
連載ではメルヘンチックな『小さなお茶会』から大河ファンタジー『幻獣の國物語』まで何でも来いの猫十字社が、「壁を蹴倒しゃ、みな隣、回してちょーだい、美少年」と今も人気の根強い『黒のもんもん組』を連載中で、SFやファンタジー色の強い短編が面白い坂田靖子、今や星雲賞作家のひかわきょうこがバリバリのラブストーリーを描いてますね。
面白いSFマンガを読んだり、アニメや映画の話題について語り合いたいなら、とにかく少女マンガ!……という時代なんですよ。だいたい坂田靖子だって『ヒューイ・デューイ物語』……ヒューイ・デューイって誰(何)なんだよ!?
誌面構成としては、今の『メロディ』みたいな感じですが……やっぱ中身は別物ですね。作家側の飢餓感がないから。
【2年4組転入生の乱】【2年4組その逆襲】【成田美名子】【ハン・ソロ】【イデオン】【拷問室】【YMO】【少女マンガ】
高校入学して部活を新聞部にしようと決め、新聞部室に向かったところ、すぐ前をクラスメイトのODA様が歩いているではありませんか?
「どの部に入るの?」
「……新聞部」
「いっしょだね!!」
これが僕とODA様の出会い。彼が1つ隣の席に座っていた僕の顔を覚えていなかったことは許してあげましょう(半年後に1つ前の席に座っていた女の子の顔さえ覚えていなかったんだから……)。
そのODA様から勧められたのが、成田美名子。さすがに少女マンガとは手を切ろうとしていたんですが、高校生男子が読んでも普通に面白かったんですよ。コメディ要素を持ちながら、基本的には青春物で、アニメやSF映画がネタでちょくちょく使われるのです。
『あいつ』とか『エイリアン通り』とかはリアルタイムで追いかけましたが、いちばん好きだったのは『2年4組転入生の乱』と『2年4組その逆襲』(本屋に行ってLaLaの販促ポスターをもらってきたくらい)。僕にとっての学園物はこれで決まりです。この作品では大ゴマにイデオンが飛んでいたのですよ☆ それに複数の作品に登場するサブキャラの楡崎さんは実はSF作家志望という設定。
それでLaLaなどという雑誌を読むようになり、ひかわきょうこのラブコメなんかに染まっていくわけですが……ひかわきょうこの『彼方より』が2004年度の星雲賞を獲りましたよ! やっぱり少女マンガはSFだったのです……んなこたないって
それで成田美名子に染まったまま大学に行ったので、成田美名子のアリス・トレーナーを着て勧誘していた漫画研究同好会に入ってしまったのも当然の成り行きかも……。
1980年10月号のポップが出てきました(物持ちいいなぁ…)。
まずメインが成田美名子の『その逆襲』。この頃はいろんなマンガ家が背景に好きなアニメや映画のキャラやアーティストを描き込んでましたね。『宝島』のジョン・シルバー、YMO、スターウォーズ、稲妻フラッシュにイデオン……。そうやって自分はこういう作品が好きなんだと読者に訴え、それに読者が応えていた時代ですな。さえぐさじゅんがカットを描いていた「花とゆめ」の占いコーナーなんか、1年くらい『カリオストロの城』のキャラクターが占拠してました。
成田美名子に続くのが、可愛い登場人物たちが哲学っぽい問答を繰り返したり思索にふける三原順、美青年がうじゃうじゃ出てくるコメディが得意で後にサッカーマンガ『シャンペン・シャワー』をヒットさせるかわみなみ、上海とかフィレンツェとか歴史物が得意な森川久美。
そいで付録がチビ猫びんせん。ネコ耳キャラの元祖オリジナル。書誌学的に無視できない存在ですぞ(うそ)。
連載ではメルヘンチックな『小さなお茶会』から大河ファンタジー『幻獣の國物語』まで何でも来いの猫十字社が、「壁を蹴倒しゃ、みな隣、回してちょーだい、美少年」と今も人気の根強い『黒のもんもん組』を連載中で、SFやファンタジー色の強い短編が面白い坂田靖子、今や星雲賞作家のひかわきょうこがバリバリのラブストーリーを描いてますね。
面白いSFマンガを読んだり、アニメや映画の話題について語り合いたいなら、とにかく少女マンガ!……という時代なんですよ。だいたい坂田靖子だって『ヒューイ・デューイ物語』……ヒューイ・デューイって誰(何)なんだよ!?
誌面構成としては、今の『メロディ』みたいな感じですが……やっぱ中身は別物ですね。作家側の飢餓感がないから。
【2年4組転入生の乱】【2年4組その逆襲】【成田美名子】【ハン・ソロ】【イデオン】【拷問室】【YMO】【少女マンガ】
「あいつ」は確かに恋愛方面は薄かったけれど、それゆえ男子高校生でも手に取れた気がします。一度手にしたら、あとはずぶずぶですが。
サイファの3巻を探すのが早いか、連載時の切り抜きを探すのが早いか、悩むところです。
「あいつ」と「エイリアン通り」を全巻持っていた事を最近思い出し、物置からやっと探し当てました。
「その逆襲」は「サイフvol.3」に入っていたのでサイファで持っている巻は3巻だけ(笑)
「あいつ」は成田美名子お得意の恋愛観の薄い作品(失礼)でしたが、「2年4組~」は純粋ですがすがしい恋愛物語だったので今でも凄く好きです。