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ピアノとは詩的なもの

マエストロG先生の公開レッスンを聴講してきた。
いつもながらの暖かなそしてのびやかなムードの中、その日も本当に美しく柔らかくそして深い響きの素晴らしい音を沢山聴かせていただいた。
氏のアプローチ、まず和声、いろんな声部の音を立体的に引き出すこと。空気と音をまぜること。ピアノはハンマーの楽器だが、その存在が分からなくなるくらい柔らかな響きの中で曲が進んでいくエオリアンハープ。
絹の靴をはいているかのように優雅な左手に乗せて奏でられるべきフォーレのマズルカ。遠景から鐘の音が聞こえて来る舟歌…。(この詩的な表現は総てG氏によるもの)
ピアノとは詩を作っていくものという深い理解が始めからあって、そこから生まれてくる音楽はなにものにも代えがたい価値のあるもの……。
原点がまず違う。
ピアノとはこういうものという認識を今までと変えてみたいと思った聴講だった~。
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