街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

街道を歩くということ その五

2005-09-23 00:59:31 | 街道関連
 これらの道路整備によって、人の流れはそこからはずれ、今までの道は裏通りとなり、さほど人通りの無い寂しいものになっていった。
 ために、それまでの本筋が本筋でなくなり裏通りへとさせられてしまったのである。かの通りで商売を続けることが困難になり、車の通りの多い方へと商店が移動して行った。このことが更に拍車を駆け、今まで賑わっていた通りがどんどんと寂しくなり、櫛の歯が欠けて行く状態となり、閑散とした通りになっていった。
 今我々がこうしてゆっくりと散策できるのもこのような理由である。このような街並みを隅からすみまで歩いて周っても、こじんまりとした一角に集中しているので一二時間も費やせばその景観を優に満喫できるのである。[続く](写真:備中高梁)
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