八代駅前である。駅前の賑やかさが無いんだな。
もう昔と違う・・・駅前はパチンコ屋が軒を連ねていてネオン輝きガンガン音楽が流れていたし、飲み屋街が華やかな時代だった。安酒の匂いと煙草の臭いが入り混じって、そこに人の熱気が・・人の行き来に生活が・・
おれんじ鉄道人吉駅 帰って来たぞ。と言うより足腰が痛いので予定していた水島行を諦めたのである。
スタッフの一人が表を掃除していたので「ただいま」「えっ、もうですか」「うん、足腰が痛くなってな」「おかえりなさい」「自転車は何処に置いたら・・」「ホームの方に」「判った置いとこう」
御覧の様に八代市鬼の岩屋形式の石室である。間に挟まったようにあるのは恐らく落ちた天井石であろう。
手入れされていないようだな。案内、説明などは無い。悲しいかなこのまま朽ち果てていくように思えてならん。
深々と低頭・・身体も心もそのように自然になるものだ。少し親王に関わる話(太平記だな)をさせていただいてお礼を言って辞することにした。
誰も来なかったから良かったな。
ふらふらしながら八代駅に着いた。バックに見える建物は日本製紙八代工場である。
なんかと思ったら・・くまモンがお出迎えだ。柑橘類を持っているぞ。
下には肥薩おれんじ鉄道と肥薩線が並走しているのだが・・・肥薩線は・・赤錆が浮いている。賢明なる読者諸氏も周知であろう。あの豪雨によって肥薩線はずたずたに寸断された。八代人吉間は球磨川を渡る橋梁群が有名だったが殆どが落ちて流されている。あの「SL人吉」号(58654 仲間は昭和天皇皇后長崎国体でお召(本務48627 補機28629)を牽引している)が軽快なドラフト音を響かせて走る姿を早く見たいものである。
おれんじ鉄道の車両である。電車と言う鉄道ファンがいるのには驚いたが・・そんな違いも判らない馬鹿者もいるんだな。「SL人吉」は何て言うのかな・・まさか電車を引っ張っているとでも・・
右の線路と左の線路(錆びている)を見比べて頂きたい。向うは八代駅である。
絵もさることながら写真を載せてもらったほうが判ると思うのだがな・・・石室の構造も判ると思うんだがな・・
次の古墳に向かおう。ははは、無謀な行動中だからな。
それではご覧頂こう。小さい。所謂土饅頭と言ったところか・・
綺麗にされている。「どうですか。綺麗になってますか」「ええ、これなら清々しくていいですよ」「磨いたりはしませんからね」