街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

青春十八切符

2007-04-17 10:20:49 | Weblog
 青春十八切符  益田、宇土に行くのにこれを利用した。今回はJR発足20周年(換言すれば、国鉄が無くなって20年になる。)になる。その記念で割引があるのである。一枚8,000円で乗り放題といっていいくらい乗ることができる。 鉄道ファンにとってあまりにも有難いしろものなのである。特急、急行は乗れないのだが、そこに魅力があって、時刻表をあれやこれやと調べ、目的地に着くのである。
 本線を走る列車は面白くないが、ローカル線は汽車に乗っていると実感できる。本線は全てと言っていいほどが電車であって、滑り込んでくると言う表現が似合うのだが、ローカルはディーゼルなので、高鳴るエンジン音が小気味よく、乗っていてその振動が身体に伝わって、自分も一緒に走っていると言う感じがして楽しい。 車だと余裕が持てない時もあるのだが、ただ座って入ればいいのだからこんなに楽なことはない。時間にしてもきっちりと目的地に着くから計画も立てやすい。車ばかり使わずにたまには汽車に揺られてみてはいかがか。
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川尻

2007-04-13 09:07:56 | 街道関連
 宇土を離れ川尻へ向かう。電車で僅か5分足らずである。川尻に入る手前に緑川が東西に流れ、江戸時代の船着場が残っているのでそれを撮るつもりであった。石垣と石階段で作られており、横から眺めるとそれは壮観であった。
 ところが、車窓からそのよき眺めを期待していたのが完全に覆されたのである。見るも無残な姿である。川の中に立つ九州新幹線のコンクリートの橋脚、更に悪いことは古い石垣を取り除き、新しい石垣に変えていたのである。唯一部は当時のままに残されているのだが、あまりにも新旧のちぐはぐさに立ち寄ることもはばかれるような状態となってしまっていた。
 これほど見事に景観を台無しにしてくれようとは。歴史より、文化遺産より未来が優先するのであろう。第二の目的を果たすことが出来ずに終えるとは思いもしなかったことである。ただ一枚の写真をここに添えよう。旧街道沿いにある重厚な三階建ての建物である。本来の川尻の街並みは船着場付近にあるのだが、既に行く気力が失せているのでここだけにした。宇土の人のことが脳裏にあって尾を引いているようだ。ただ川尻はいいところではあるのだということを川尻の名誉の為に付け加えておく。
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宇土の人

2007-04-12 08:43:55 | 街道関連


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宇土の人

2007-04-11 09:32:29 | 街道関連
 本来は四年前に初めて宇土に行き、宇土のその方に世話になったので礼状を出した。その返事が来たのが今から丁度四年前の4月11日、達筆で丁寧なことで著されてあった。
 翌年は年賀状を出した。実は礼状を出すにも住所、氏名が解らず困ったのではあるが、礼状を出さずにおられなかったので、はがきの表に地図を書き、住所は地図を見て適当に書いて送ったのである。それでも郵便物はちゃんとその宇土の人に届いたのである。有難かった。
 ところがである。賀状は出したものの返事が返ってこないのである。ご高齢であったから少し心配したのだが、気にはなっていたのだがそれ以降はそのままにしていた。
 又、一年後別に行く機会が出来たのでご自宅に寄ってみたのだが、何の返事も無くあきらめて引き返した。その後も行く機会も無く、更に二年後の今回その機会を得、宇土に行き立ち寄ることにした。
 駅に着くやいなや足は既にその方向にずんずんと進んでいる。近づくにつれ、自分が焦っていることに気がつく。安否を気遣うような心持で更に足がどんどんと速くなることがわかる。前屈みになり、足が身体より先に出ているのである。
 家の前に着いた。見るとその家はすっかりと変わっている。以前の佇まいは少し残っているものの少し洒落た建物が増築されている。それを見た瞬間、確信したのである。その宇土の人は既にこの世にはいないのだと。
 家に立ち寄ってみる勇気も無く、当時宇土の人が橋の上まで見送ってくれた姿を思い出し、うっすらと目を曇らせながら、ただ船場橋の写真を撮り続けたのである。
 だから私はその時の光景を一生忘れることはしないだろうし、この風景も一生忘れることは無いだろう。そして、宇土の人が言われた、「川べりの榎の大木も新芽を吹き、なかなかの風情でございます。この夏、又、この木の下に涼風を求める道行く人々のよき休息の場となることでしょう。御気が向きましたら又どうぞお越し下さいませ。お待ちしております」
 ここをそぞろ歩き、涼をとってみたい気持ちになったのである。
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宇土の人

2007-04-10 00:12:11 | 街道関連
 もう三年になるだろうか。宇土に行った。船場橋という石橋を見、その傍らの、元武家屋敷に住んでいるご高齢のご婦人と話をすることが出来た。その橋を見物に来て家を訪ねてくれた方々に宇土のパンフレットを渡しているという。それで我々も訪ねていったのである。そこで上に上がらせてくれ、お茶まで出してくれた。
 そのとき、名和氏、小西氏の話ををすると、その方は宇土の歴史を勉強されていて、唯パンフレットをもらいにきたのではなく宇土の歴史を見も知らぬ者が知っていたことで、大層喜んでいただいた。二時間も過ごしたであろう。帰る時には橋の上まで見送りに来て頂いた。私達は少し後ろ髪を引かれる思いをしたのであるが。
 分かれる間際にその方はこう言われた。「夏になると、両岸の木々が葉を繁らせて夏の暑さをやわらげてくれるし、小さな川でも、この川から吹いてくる風が一段と涼しさを増すのです。夏の夜は涼む方が多いですよ。今度は夏に来られてみては」というようなことを言われたのである。(写真:船場橋)[続く]
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枝垂桜(続き)

2007-04-08 07:47:06 | 朝顔 花
 そこに行ったおかげであろう。すぐ近くで3人の女性(まあ年配の方々だが)が、芹を摘んでいた。土筆がないか聞いたところ既に摘んだ後で今は芹だと言う。もう土筆を取り尽くしたのか(洒落ではない)と思いきや、そうでもなく細身ながらあちこちに顔を出していた。その3人の女性達も別の場所で土筆を摘み、それすべてを我々にくれたのである。おかげで旬をあじわうことができた。やはり春という季節を待ちわびる気持ちは四季を持つ国ならではであろうし、桜を待ち焦がれる日本ならではであろう。よくぞ日本に生まれけりをまたこの季節に体験したのである。
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枝垂桜

2007-04-07 16:33:55 | 朝顔 花
 桜の季節より少し前に枝垂桜が花をつける。ここ護念寺にはそれがある。特に有名と言うわけではないのだが、千葉の御仁がここを気に入っている。二年前、その彼が初めてここに連れて行ってくれたことがあり、そのとき一目で惚れてしまった。大きな傘を拡げる様に、その枝を垂らして少し濃い目のピンク色の花をつける。
 それは石垣の上に鎮座し、下から見上げるので、優しい腕に抱擁される様な感がある。とても気持ちが和らぐので年に一度は見たい桜である。
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花に囲まれた採銅所駅

2007-04-06 01:12:12 | 朝顔 花
 向うにトンネルが見える。田川後藤寺方面である。吸い込まれていくように線路が延び、その両脇に桜が並び、色とりどりの花で駅が飾られている。
 駅前に小さな小さなロータリーがあり、その中心に大きな桜がある。乗り降りする利用客を出迎え、また見送りをもしている。
 ここ採銅所駅は小さいながらも春を満喫させてくれるものがある。採銅所駅はとくに春が似合う。
 記憶にある採銅所駅は、小学校5,6年だったか、父親と訪れたことがある。その時は母親に友人が会いに来たので父は遠慮したのであろう。それで私をふらっとここまで汽車に乗って来たのである。当時は蒸気機関車が牽引していた。呼野駅に着くと汽車がバック運転をはじめ、また前進するのである。そうスイッチバックであることをおしえてくれたのである。そして採銅所駅。
 毎年ここに来るたびにその当時の記憶が鮮やかに甦るのである。
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歩く会

2007-04-05 16:13:05 | 秋月街道
 10:20頃採銅所駅を出発。途中須佐神社にて休憩を挟み、香春駅到着11:45。帰路は香春駅12:22発小倉行で採銅所着12:28. 
 ここで解散。車で来られた千葉の御仁とその友人、戸畑から来られたY氏、FY氏はそのまま汽車で帰路に、我々と教え子君はY氏の車に便乗。普段見慣れている風景でも車の助手席から眺めるのはたいそう余裕があってよい。
 小倉へと向かう秋月街道は旧国道322の一部なので、とは言っても既に散々通っているのだが、桜の季節はここを通るのがよかろう。(写真:香春町歴史案内図)
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歩く会

2007-04-04 16:00:37 | 秋月街道
 記念撮影 一人足りないのは写してくれているからである。千葉の御仁の友人である。皆の笑顔がとてもいい。
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