４月１１日午前９時頃 煙雨に浮かび来る山桜 紅映緑 緑映紅
緑紅滴散雨 看飛鳥煙雨
熊本、大分、福岡のいわゆる北部九州の６世紀における文化圏が一つの線で繋がったと言ってもいいほどの発見であろう。この地域だけが装飾古墳の間隙であったのである。
私の日頃の行いが良いせいで空は真っ青、雲一つない快晴である。
向うに見えるブルーシートで覆われた（石室が露出しているため）ところがそうである。
見学者が足を踏み入れる前に左右両脇から写真を撮りに行った。
今回公開される古墳群である。伊方古墳が追加され九箇所になっている。
良いか悪いかは別にして、これだけ広範囲になると１日で巡ることは出来ない。
今回は装飾古墳を中心に走りまわった。（竹原、川島、王塚 以上装飾古墳、建徳寺）
ここ川島古墳公園は猫の額ほどの丘陵に所狭しと古墳が存在している。また、未整備の古墳もあり、他にも発見される可能性も残されている。
どこか違和感を感じる金さんである。何故か。読者諸氏にはお判りであろうか。
金さんは本を落としているのである。これでは何か悩みを抱え、泣きながら俯いて歩いているだけの少年である。香春の人達は何も考えないのだろうか。それともこれでよしとするのだろうか。残念至極である。
一面満開の桜である。
山を見ると、ご覧のように山桜がどんどんどんどんと湧いて出てきているようだ。
山が笑う。今しか見ることが出来ない風景である。
石室平面図を載せているのだが、写真よりも判りやすくてよいだろう。
しかし、緻密に描かれているとは全くもって思えない。ただ、奥壁が北西から北北西に向いているので奥壁に頭を向けて安置していたのであれば北枕である。となれば奥壁腰石の同心円は鏡か、あるいは夏至における日の出の太陽の位置なのか。
写真ではベンガラが塗られているようだということは判るが、図形は判らぬ。
ただ写真７ 袖石の×印ははっきりと判る。問題は何を意味するのかは判明しない。
秋月街道から別れ、猪膝道を行く。香春小学校内にある藩庁門だが、藩庁跡は別にある。
その右横に かの「金さん」が歩を進めている。やはりこの人は勤勉である。
川島古墳に着いた。パンフの写真だが、ご覧のように装飾古墳である。
判りにくいが腰石の上に張り出しがあり、棚を造っている。現在で言うロフトのようなものが６世紀後半にはもう造られていたということである。
川島１号墳の石室内部にいる。本当に物好きだなと思っておられるだろうな。
既に盗掘され開口した状態だったので墳丘を修復してその現状を見せている。側壁などに苔が生えている。装飾などは無いようだ。
今更桜でもあるまいに、と思っておられる読者もおられようが、今から咲く地方もある。
本当のことを言えばブログネタが多すぎて（嬉しい悲鳴でもある）後出しになってしまったのである。満開の桜を見て怒る人はいないので、これはこれでよろしかろう。
お付き合いいただければ幸いである。
五月を迎えようとしているのだが、最近の天候には辟易であろう。春の物憂いさが少しもない。「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」（孟 浩然）を感じることのない春である。名ばかりの春である。それで、目で春を楽しんでいただければよいかな。
