傍に近づくことは出来ない。まあ当たり前だな。
川のせせらぎが美しい。それに、神々しさを体全体でひしひしと感じているのがよく判る。
かすかに鳥居が見えるのがお判りだろうか。吾平山上陵は、岩屋の陵である。鵜戸と言われるのが頷けるであろう。
恥ずかしいのだが・・興奮している自分がいる。
伊勢の五十鈴川もこの様だそうだ。そう言えば宇佐神宮を巡る寄藻川にもこの様な場所がなかったかな。川面に降りて・・本来なら禊をするのかな。まあ今ではそのような事をする者はいないだろうが手は洗うのだろうな。遥拝する場所行っても手水鉢などは無いからな。
水が冷たく・・冷たいという表現だけではないのだが・・しかも澄んでいる。
後円部が道路と接している場所に標識が立てられている。しかし、見てもらいたいと言う気が無いのではないかなと言うほどの古墳の扱いである。もう少し気を入れて管理してもらいたいと言うのはここを訪れた方々総てが思うことであろう。
しばらく歩くと川面に降りるように造られた石段がある。伊勢神宮に雰囲気が似ていることから(我輩は行ったことが無いけれども)小伊勢と呼ばれているそうだが。
鹿児島県肝付町塚崎台地上に前方後円墳5基を含む約60基の古墳が所在し、塚崎古墳群と称する。4世紀から5世紀の間に営まれた古墳群である。
51号墳は本土最南端の前方後円墳であり、花牟礼古墳とも言われている。この前方後円墳は大和連合国であることの証であるのは以前から言っていることである。
なんだか・・胸の高鳴りが抑えられないと言った感じなんだ。いやー、ここは不思議な感覚だ。我ながら面白さがこみ上げてくるのを抑えられないでいる。
足元は玉砂利ではないが、小石を踏んで歩くと言う所作から来る音が耳に心地よい。