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街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

思い出(続き)

2006-05-12 00:54:18 | 自転車
今回、思い出の地は悲惨でした。過年の大雨による災害で、高千穂鉄道が各箇所で寸断されており、鉄橋は流され、道床は洗われ、流木が引っ掛かったままの鉄橋、線路は赤錆が浮いたまま、二度と汽車が走ることは無いのである。それなのになぜか信号は空しく赤色を灯したままであった。五ヶ瀬川沿いの道も同様である。あちこちで全面通行止めになっていた。そこに住んでいる人たちは、度ごとにバイパスまで駆け上がらなければならないのである。思い出の道を走ることが出来ず、何の変哲も無い道を走らなければならないのは苦痛である。しかも五ヶ瀬川も見えず、人の生活も見えない。この様な道を道とは言うまい。只一つ、日之影での光景が救われたものになった。五ヶ瀬川に注いでいる日之影川に差し渡した鯉のぼりであった。霧を含んだ風の中に泳いでいる姿だったのだ。(写真:日之影川を泳ぐ鯉のぼり)P.S 私が自転車で訪れたとき、台風14号、この被害も台風14号であることを付け加えておこう。
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