「どこかいきませんか」と電話の向うからの声である。今回は多少目的がはっきりしてきたのである。と言っても以前、土砂降りの中で国東半島を巡った。その時に車窓から見た風景の場所に「行ってみましょう。」ということになったのである。まだまだ彼の主体で行動していない。ただ、彼の言う場所は遠すぎて時間が足りないと言うことである。
さて、久しぶりに杵築に寄ってみた。蒲鉾を二つ並べてみるとよく判るのだが、昼尚暗いかその谷間に狭い道が一本走り、その両脇に町屋が居並んでいた。そして、二つの丘の上に武家屋敷が存在したのである。独特な地形である。
その雰囲気がたまらなく好きだった。また、その両脇を駆け上がる石畳や石段が素晴しいのだ。