街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

杵築

2010-01-12 08:49:16 | 街道関連

 この味噌屋の土間に立っていたが冷たい風が吹き込んでくる。ふと横を見ると木枠の火鉢の中で炭がちろちろと小さくいかっていた。すぐに腰を掛け両手をかざした。と、そこに主人が出てきて炭に息を吹きかけてくれる。炭がいかりだした。熱くもなった。手のぬくもりが身体に沁み込んで行くように思えた。
 北九の彼は商品を見定めている。私は主人と話始めたのである。
 前面の道路が広くなったことで杵築が持っていた風情が失われたこと、立ち退きによって相当数の建物が失われていったことなどである。利便性を追求せんがために失われたものがあまりにも多かったということでもある。
コメント
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