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向うに見えるのが瀬田の唐橋で、対岸は湖東となる。この真上は東海道新幹線が走る。この瀬田の唐橋を渡り、北上して琵琶湖大橋の袂まで走り、東に向かって弟の自宅まで約二時間の行程である。琵琶湖一周も終わりに近づいた。普段から自転車で走るということをしていなかったのでどうなることやらと思っていたが、やはり昔取った杵柄で、到着予定時間より二十分早かったのである。妻の言葉ではないけれど「走れんやろ」は男の意地で吹き飛ばすことが出来たのである。
疲れたと言う記憶はない。と言うより疲れなど全く無かったと言っていい。気持ちよく走ることが出来た。翌日は早朝より我が家に向かって車を走らせ、まず実家に寄った。すると父が「おかえり」と言ってくれた。この一言。この一言を聞いて私は走りに行ってよかったなと思ったのである。行きも帰りもこんなに気持ちの好かった自転車旅行は初めてだ。
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