ＧＭ破算決定

あの世界のＧＭがとうとう破産法を申請し破算が決定した。
今後は世界でも初の米国政府が事実上、ＧＭを国有化し国営自動車メーカー
として会社再生の道を模索して行く事になります。
破算規模は１６兆４０００億円、関連事業の失業者は１３０万人とも言われる、
かって類を見ない世界第一の破算劇です。
この影響はリーマンショク以上の大打撃を世界に与える可能性があります。
それも是から除々にパンチが効いてくると言う生殺し状態が続くのではないか
と言われています。
あれだけ派手に躍り出た米国のオバマ大統領の足かせになり、ヒョツトすると政権
の息の根を止め兼ねない由々しき事態になる可能性が囁かれて居ます。
今の処折り込み済みでＮＹ市場は逆に株価は値を上げて居ると言う。
このＧＭの破産は、決して日本にとって対岸の火事で済みそうになく、
甚大な被害が及びそうです。
そもそもＧＭが此処まで追い込まれた大きな原因の一つにサイドビジネスの投資等
金融に手を出し又自社自動車販売も證券化し金融機関で投資の対象とし販売実績を
伸ばそうとしたました。
しかし其処に起きた金融破綻、そしてリーマンショツクで銀行の信用収縮、資金繰りが出来
ずとうとう行き詰まったと言う面もあります。
経営陣が従来の自動車製造部門だけに専念すれば良いのに、余計な色気を出したばかりに、
今日の事態を招いた一つの要因でもあります。
勿論世界的経済不況による乗用車の売れ行き不振が一番の原因であります。
しかしＧＭが過去の栄光を忘れられず、豪華大型車に拘り、低燃費や低炭素化社会に背を見せ、小型車や低燃費車の開発を疎かにした点もその原因となされます。
しかし最大の原因は余りにも図体が大きくなりすぎ、改革が出来ず倒れたた言う
のがその根っこにありそうです。
最大のネックは強力な労組組織を崩せなかった事。勤務時間や労資協定は労組の　
言うままで、改革しようにも手が付けられなかった事、何時辞めても高額の退職金が払われ、
労働者天国は会社崩壊を手助けしたと言われます。
それに高額報酬の経営陣は時勢の流れが読めず、全くＫＹ状態では救いようが有りません。
日本は車の部品供給等で相当の工場に打撃を受けると予想されるが、日本の自動車
産業には絶対有利のチャンスと捉える向きもある。
恐らく中国や、その他の自動車製造国はアメリカ向け販売攻勢を掛ける事でしょう
日本の誇れる低炭素、低燃費の自動車の販売を伸ばす良い機会かもしれません。
しかし世界は今や、次世代自動車の電気自動車開発の時代になって来て居ます。
世界の流れに乗り遅れない様に努めないと、ＧＭの二の舞をする事になりはしないか？