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郵政民営化について

2009-06-13 11:09:04 | Weblog
日本郵政の西川社長続投を巡る一連の騒動は鳩山総務相更迭で何か後味の悪い幕切れでした。
国民感情から言うと国民の財産でもある郵政「かんぽの宿」等を財界と結託して と言われても
仕方ない方法で叩き売ろうとしたり、傷害者割引制度を悪用し巨額 郵便代をゴマカス事に協力
したりこの処不祥続きで、当然責任を取るのが筋の様の思えます。
しかし西川社長は、郵政民営化の実際の仕事人竹中郵政民営化担当大臣の紹介で
三井系列から小泉首相が三顧の礼を持って引き抜いてきた経緯があります。
辞めさせる訳にはいかない小泉氏は、麻生首相を脅してまでも続投を要請したとかしないとか、
うわさ話が有るとか無いとか。
その西川社長は、就任以来此処3年間で、めざましい業績を上げて居る実力の持ち主
ではあった様です。
郵政民営化は米国の要請をうけた日本の財界が小泉さんを担ぎ推し進めた改革と 
言われるだけに、財界のための民営化ではと言われる所以です。
勿論名目は「民間で出来るものは民間で」と言う改革の趣旨に沿って行われたが、
要は目の上のタンコブを早く取り除きたかっただけではないか?
何時も金融政策の外に居て優遇される国営の保険や預金業務、財政投融資として
悪用される諸悪の根源みたいな郵便貯金、それも世界一と言われる預金高を持つ
マンモス金融です。改革のメスが入るのも当然と言えば当然です。
3年経って郵政民営化は果たして成功したのか、それとも失敗だったのか?
日本郵政株式会社と言う持ち株会社の下に、郵便事業株式会社。郵便局株式会社。
ゆうちょ銀行。かんぽ生命の4事業部と独立行政法人貯金簡易生命保険管理機構で
構成されて居ます。
別会社で、従業員も身分もそれぞれ異なり、そのくせ業務を委託し合ったり、同じ建物に
混在したり、兎に角判りにくい郵政グループです。
田舎の場合は、郵政4事業の寄り合い所帯みたいな感じの所も有るし、受託業務で
同じ人が郵便も貯金も保険もこなす今まで通りの郵便局もあるやに感じます。
兎に角部外者の我々には内情は判りません。
ただサービスだけは確かに良くなった様で、何処もニコニコ顔の窓口が、増えた様に感じます。
只料金はその分幾らか高くなったなった様です。
3年後の見直し条項があり、2010年は初めての見直しが行われと思いますが、
今回の鳩山総務相の更迭で気を良くした郵政民営化推進派は、財界等の後押しで益々
力を付けて、このまま強行となる可能性があります。
郵政民営化は3年とか5年とか短期で結果は見えてこないと言う人も居ますが、
勝手にかんぽの宿の様にたたき売るのはどうかと思われます。
明治時代、政治家と結託して國の財産を勝手に払い下げして一代で財を為した商人が居ましたが、
またその再現の様な気がしてなりません。
兎に角郵政民営化は見直しで今後どうしたら良いかモット考える必要がありそうです。