日々好日

さて今日のニュースは

迷走する政界

2009-06-05 15:22:26 | Weblog
日経平均株価は1万円寸前にまで値を戻し上下しています。
どうやら景気の底が見え上向き傾向にあるらしいとの予測が専らです。
処がこの頃の政界の動きがおかしくなって来た様です。
不安要因の一つ国会議員の世襲問題はすっもんだの挙げ句、次の次ぎと順送りされました。
これは明らかに問題の棚上げで、立ち消えになるのは間違い無いでしょう。
この問題では党内のゴタゴタで、麻生首相の指導力が問われだした。
次ぎに大きな問題に発展した日本郵政の西川社長続投問題は、ご存じ鳩山総務相の
暴走とも取れる言動に盟友の麻生首相が追い詰められて居る様です。
これは西川社長と鳩山総務相の確執の様にもとれますが、小泉元首相が行った郵政
改革に対する、揺り戻しとの観測が為されて居ます。
改革派の小泉氏を中心に財界や財務省が西川社長を後押しすれば、当然改革反対派
であった元郵政族の旗手として鳩山総務相が対すると言う構図です。
根が深いので両派引くに引かれず行き着く所まで行くのではと言われ、鳩山総務相
引責辞任もあり得るのではないでしょうか。
そうなると麻生内閣は空中分解間違いないでしょう。
最後に仲々解散に思い切らない麻生首相に愛想ずかしした若手議員を中心に、総裁選の
前倒し論が起きました。
これは実質的麻生降ろし運動と映り党幹部は慌てて引き締めにかかって居ます。
兎に角党内は此処に来てテンヤワンヤの状態の様です。
これにからみ、衆院の解散選挙は一体何時にあるのか全く予測がつきません。
国会は60日間の会期延長が決まり、東京都議選やイタリアでのサミット参加や、
お盆等の行事が続き今や解散選挙は8月末とか、任期満了直前とか、任期満了時に
同時解散との奇策まで検討されて居ると言う。
いよいよ国民の民意無視の党利党略優先の選挙に国民は付き居合わされそうです。
7月に行われる東京都議戦と静岡県知事選の結果如何では早い時期の解散選挙が行われる可能性もあると言う話しも有ります。



17年の人生を返せ

2009-06-05 08:40:33 | Weblog
DNA鑑定の信用性について争われた足利事件は急転直下動き出しました。
足利事件で無期懲役が確定した菅谷さんが、17年間獄窓に繋がれ、再審直前に DNA再鑑定で判り釈放されました。
今後は東京高裁が再審開始を決定し無罪確定の見通しです。
事件は栃木県足利で、パチンコ店に父親と来ていた保育園女児が、誘拐殺害されたが、仲々犯人逮捕に至らずこのまま迷宮入りかと思われて居ました。
所が県警が年も変わり569日振りに女児の下着に付着したDNAと一致したと、丁度同じ店に居たお客の菅谷さんを逮捕と胸を張って発表した。
科研のDNA鑑定を警察が実用化したのは1989年で、事件は1990年に起き
1991年に足利事件のDNA鑑定で菅谷さんが逮捕されたものでした。
まだDNA鑑定は、試験的段階で150人に一人位の正確性しかなかったと、言われます。
菅谷さんは頑ななに事件への関与を否定したが、違法性が疑われる取り調べと、突きつけられたDNA鑑定でとうとうやっても居ない事件がでっち上げられました。
絶望にうちひしがれた菅谷さんに希望を与えたのは事件に素朴な疑問を持った
一主婦の働きが、DNA鑑定の専門家を動かし、やがて大きく社会を動かす事に
なったと言う。
1審で無期懲役の判決2審3審上告棄却、それでも無罪を訴え宇都宮地裁に再審
請求し棄却。東京高裁がやっと職権でDNA再鑑定し信用に足る物でないことが
判明し刑の執行を停止し釈放となりました。
起きてはならない冤罪がこうも簡単に起きる事に恐怖を覚えます。
是は昔昔の話しでなく、平成になっばかりの頃の話しです。
今のDNA鑑定はコンピューターで自動化され殆ど無限大の正確性であると言われてます。
しかし同じ様な昔のDNA鑑定で苦しむ事件がまだ数件有るという。
今回の決定に対し司法関係者や警察関係からの反省の声は聞こえず、意外なオドロキの声であったと言う。
恐らく自分たちの下した判断が間違って居た事を認めたくないのでしょう。
今後は菅谷さんに対する刑事補償として1日12500円で総額7000万円位の
補償が出るらしいが、国家賠償は相当難しいとの事です。
國としては菅谷さんの17年の人生に対し、刑事補償はしても、國としては謝る事
は絶対ないと言うことらしい。
菅谷さんの「私の17年の人生を返せ」と言う悲痛な叫びは、国家権力のの前では無力なつぶやきにしかならないのでしょうか?
先月から始まった裁判員制度、またこの様な愚行が発生しないと言う保障は何処にもありません。
菅谷さんの様な冤罪事件はこれで終わりにして貰いたいものです。