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他力本願的首相所信表明演説

2010-10-02 08:33:28 | Weblog
昨日第176回臨時国会が召集され菅首相の所信表明演説がなされました。

結論を申しますと他力本願的希望の所信表明演説ではなかったかと思われてなりません。

まず政権を本格的に稼働させるため経済成長。財政健全化。社会保障改革。地域主権改革。
主体的外交と五つの重要課題を掲げた事は理解できます。

しかし経済成長に必要な2010年度補正予算は野党の協力無くしては成立しないと野党
頼みとも取れる演説でした。

又尖閣諸島問題は中国の国防力増強と海洋活動を懸念しつつも、中国の適切な役割と言動を
期待すると是また、中国頼みの甘い考え方です。

社会保障財源では消費税を含めた税制全体の国民的世論を期待し検討すると言う待ちの姿勢
です。

重要課題は先送りせず着実にこなすと明言したが、政権公約は実現困難なものは率直に国民
に説明して納得の行く施策を実行すると誠に口当たりが良い演説でした。

意地悪な言い方をすれば、このねじれ国会で先送りせずに施策が本当に実行可能か?
公約違反の問題はどう説明するのか?
納得できないと国民が拒否したらどうする積もりなのか?
財政再建を先送りして公約実施を行う気があるのか?

どうも此の所信表明は空虚なスローガンの羅列と見る向きもある様でおざなりで、将来の
日本をどうしたいのか見えて来ない様な気がしてなりません。

しかし景気浮上は雇用問題が最重要で雇用を増やす対策を行うと共に日本経済を左右する
円高対策は引き続き行う事を明言して居るので是非「有言実行」を実践して欲しい。

国会で「有害実行」ではと言う厳しいヤジが飛んだと云うが是非その様な事にならない様に
充分に配意して欲しいものです。