日々好日

さて今日のニュースは

名古屋でCOP10・MOP5明日から開催

2010-10-10 12:05:04 | Weblog
カルタヘナ議定国第5回締約国会議(MOP5)と生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)
が明日から名古屋で開催されます。

この会議は現在地球上に生存する3000万以上種類の生物に対して如何に今後どう対応して行くかを話し合うものです。

私達はこの3000万にも及ぶ生物を人間の命を繋ぐため食料やクスリ或いは生活手段に利用して来ました。
我々の生活を脅かす物は徹底的に排除し、また生活に必要な物として無計画に取って食べ尽くしたり、浪費してしまい
相当の生物が無くなってしまっています。

またこの頃は気候の急変で温暖化が進み、或いは我々が出す公害でも生物の生態系は崩れ去ろうとしています。

そう言った生物の多様性をどうすれば維持できるかと、2002年に10年後の目標を立てました。
今年がその10年目に当たりどれだけ目標達成できたかを検証する年になりました。

今年は10年後、更に40年後の新たな目標策定をする年で大変重要な会議と言われて居ます。

まず生物の生態系を維持しながら生物の保全を行うにはどうしたらよいか?

遺伝子組み換え生物の輸出に伴って、もし被害が出たらどうするか?

先進国が勝手に後進国の生物資源を持ち出し利益を得て居るが、今後は利益配分を行う新たな枠組みを
作るべきだと後進国から強い要望が出され、是を先進国は今後どの様に扱わうかが、問われて居ます。

1992年に始まった「地球サミット」は10年目に当たり、先進国と後進国との激突が益々エスカレートと
して来て居るが、今年はその節目として大変重要な年でもあります。

議長国として後々まで記録に残る様な討議を期待したいと思います。


G7通貨安競争回避確認

2010-10-10 09:44:06 | Weblog
ワシントンで開催されて居る先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議は世界経済不透明の中で
各国が景気刺激のため輸出優先し自国通貨安競争を回避する事を確認しました。

併せて中国の人民元の切り上げや新興国通貨の改革を促す方針で一致を見ました。

しかしこの自国通貨安政策の筆頭は米国であって、また我が国も急激な円高に対して
欧米で市場介入をして意図的に自国通貨安に手を貸した経緯があって大きな事は
言えない立場です。

当然中国を初め新興国の反発は必至で11月韓国ソウルで開かれる20ケ国・地域
G20首脳会議で攻防戦が予想されます。

今回のG7の会議では、過度で無秩序な通貨変動は世界経済に悪影響与えると言う確認を
しました。
特に我が国の円高は極端でドル安政策が過度の円高を呼び一時は1ドル81円と言う値を
付けました。

日本が実施した為替介入については世界的には批判の的になる向きもあって野田財務相は決して
長期間に亘り大規模に行う事を目指して居ないと弁解に努め大凡の理解を得た様です。

日本の円がドルやユーロに対し突出して円高傾向にあるのはどう見てもオカシイ現象と
云う事は判って貰えた様です。

一方中国や新興国の経常黒字は為替相場の柔軟化で改革すべきと云う意見で一致を見たが
当然中国のアンフェアな人民元は槍玉の筆頭でこれはどの国も認めて居るが、現在世界の
経済を引っ張っている経済大国となった中国に対し注文を付ける國は居ないのが現状です。

また新興国側も言い分があって先進国の低金利政策で余った資金が金利の高い新興国に流れ
込み貨幣市場が上昇して居るので、自国通貨安競争は自衛の為でもあると力説しています。

中国は急激な人民元の切り上げは中国経済を混乱に陥れ、やがて世界経済を悪化させる可能性が
あるので、暫くはこのまま放置して貰いたいと言うのが本音らしい。

何れにしても世界経済は一向に好転せず、デフレとインフレの同時進行と云う奇妙な現象が
各国で起きて居ます。

今こそ世界の英知を結集させてこの苦境を抜け出せる様に各国が努力すべき時だと思う。