朝霞公務員宿舎建設の怪

自民党政権時代に米軍キャンプ跡地に国家公務員宿舎建設計画が立てられた。

処が政権交代し民主党政権になり無駄なカネ点検で業務仕分けの標的となって
建設工事が凍結されました。

朝霞公務員宿舎は敷地３万平方メートル。高さ４２メートル。地上１３階。
工事費１０５億円。８５０人の宿舎で２０１３年６月完成予定でした。

是が業務仕分けに引っかかり工事凍結された。

処が菅政権に変わり当時野田財務大臣は財務省の所管の朝霞公務員宿舎建設
凍結解除を公表し予算ずけし工事が再開されました。

処が東日本大震災で財源捻出に朝霞公務員宿舎が、また標的に挙がりました。

この批判をかわすため、野田首相は実地検査して再度見直す事を明言した。

そして５年間工事凍結を決定しました。

これは一体何を意味するのか？

工事そのものを取り消すのなら話しは分かり易いが５年間凍結と言う事は
解釈に苦しみます。

業務仕分けは一体何だったのだろう？

凍結。再開。そして５年間工事凍結。そこで得る事は何なのでしょう。

全く政治家のやる事は我々庶民には判らない事ばかりだ。

世論調査で三次補正は評価復興増税反対と出る。

世論調査は一マスコミの行ったもので民衆の集約でないと良く言われるが
案外世論調査は民衆の声を的確に捉えて居る場合が多い。

今回共同通信社が野田政権成立後１ケ月で全国電話世論調査を行った。

その中で幾つか注目すべき調査結果が見受けられます。

まず政府・民主党が決定した東日本大震災の本格復興に向けての第三次
補正予算案１２兆円に対しては６３・２％が評価すると回答した。

是は過半数以上が災害復興にまず補正予算をと言う考え方を支持していると
考えられます。

野党の一部では重要法案だから人質にとって野田政権を追い詰めるべきだと
言う党利党略の考え方があると聞くが、待っている被災地の事考えるとまず
は、三次補正予算の早期成立に向けて与野党共努力すべきと思います。

ただその補正予算が無計画に使用されたら折角の国民の願いを無にするので
的確な予算配分と使用について目を配るべきと思われます。

その財源となる総額１１兆２０００億円の臨時増税に対しては５０・５％が
反対を表明しました。

賛成は４６・２％と言うから臨時増税に対する国民への説明説得が不足すると
判断せざるを得ない。

被災地復興にカネが要る事を国民が納得して居るがその財源は最早臨時増税に
頼るしかないと言う政府の説明がまだ国民に浸透していないのではないか？

臨時増税に頼らなくても、埋蔵金や議員報酬や公務員給与を節減すれば忽ち
出て来ると、夢の様な事を言って居る野党もいるが大体其れは無理な相談。

税収外収入で今考えられて居るのが特会の剰余金やＪＴ株売却で約５兆円捻出
があるが、是も５年の間にと言う条件がついて居ます。

この臨時増税と三次補正予算案は国会の場で審議されますが、国民へ納得が
行く説明をして、早期成立をお願いしたいと思います。

次に注目すべき点は野党第一党の自民党にたいする国民の評価です。

現在自民党は対決姿勢を露わにする事を要求する領袖等とどちらかと言うと協調
路線を選択して居る自民党執行部体制があります。

今回、自民党執行部が新たに選出されましたが、是に対し期待すると答えた人
は３２・１％に留まり６０・６％は期待しないと答えた事です。

是は一体何を意味するのか？
大変意味深な回答と思われてなりません。

次に小沢氏国会喚問問題です。

小沢氏は応じるべきが全体で８６・０％で民主党支持層でさえ、８３・３％が
応じるべきと回答しています。

又小沢氏元秘書三人の有罪判決が出た事で小沢氏は議員辞職すべきと回答し人が
６０～７０％居たと言う事からも世間の流れは小沢氏に相当厳しいものが見られる。

以上かい摘んで取り上げて見たが、国民の考え方の最大公約数的回答が出て居る
のではないでしょうか？