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IMF新興国向け短期融資新設

2011-10-31 07:56:33 | Weblog
国々の銀行と言われるIMFは現在新興国と先進国との鬩ぎ合いで大きく揺れて
居ます。

欧州債務危機で金融市場の不安が高まり、今までつぎ込まれた新興国への投資資金
が急速に流失し、自国通貨の急落や外貨準備の減少を招き財政の資金繰りに支障が
出始めました。

日欧米の先進国間は中央銀行間のドル資金供給拡大措置で短期融資に対処して居る。

是に加入して居ない中国・韓国等新興国は緊急時お互いに外貨を融通し合う通貨交換
協定の限度額拡大等で対応して居る。

新興国側は資金繰りが一段と困難になった場合、IMFに短期融資制度設置の要望が
起きて来ました。

そこでIMFは欧州の金融危機が新興国に波及した場合に備えて新興国向けの短期融資
制度を新設する方針を固めたとの事です。

ただこの短期融資制度新設に対して損失をIMFが諸に被るリスクがある事と、IMF
に支援を要請した國からは資金流出加速の危険性もあって、反対する意見もある。

何れにして開けて来月早々フランスのカンヌで開催されるG20首脳会合で話し合われる
事になります。

このG20首脳会合ではIMFの資金力が充分かが討議される模様です。

新興国はIMFへの増資と共に投票権増大を狙い先進国の牙城を崩そうとしています。

日米は新興国にこれ以上勝手させないためにも増資には反対の立場をとって居ます。
欧州もIMF増資については慎重な意見が多いとか。

他にIMFでの不均衡是正では経常赤字国の米国は貯蓄率アップを、黒字国のドイツ
や日本は内需拡大の行動計画を公表する予定とか。

巨額の貿易黒字を抱える中国に対しては人民元切り上げを迫るが大幅譲渡の可能性は
ないと見られて居ます。

また金融規制強化は各国の国際業務を行う銀行の自己資本率を高める事とヘッジフアンド
の暴走監督強化等で話し合われるものと思われます。

現在先進国が牛耳って居たIMFを資金力をつけて来た新興国がとって変わろうとして
居ると言われます。

今回の新興国向け短期融資の新設もその第一歩だと云えるのでは無いでしょうか?