気になる愛煙家。タバコ税値上げの行方

野田政権就任挨拶で健康のためタバコは毎年１００円ずつ値上げして
４００円くらいが適当と厚労大臣が発言して以来震災復興財源として
タバコ値上げ問題が浮かび上がってきました。

処が愛煙家の多い議員さん達の事賛否両論で消えてはまた出て来て
一体タバコは騰がるのかそのままか愛煙家をイライラさせています。

第三次補正予算の財源から一応消えたかに見えましたが依然として
タバコ税値上げの火種はくすぶって居ます。

今回公明党は大震災復興財源として政府与党が検討して居るタバコ
増税について賛成の方向で調整する事を検討に入ったらしい。

公明党にも相当の愛煙家がいそうななものですが、代替え財源が
無いとの判断で慎重姿勢から賛成に回った模様です。

しかし最大野党の自民党は依然として反対方針です。
是は単に愛煙家が多いと云う他にタバコ農家の保護育成と云う観点で
反対せざるを得ないと云うのが実情の様です。

これと並び復興財源にＪＴ株売却問題も愛煙家やタバコ農家の大きな
関心事です。

ＪＴ株は國が２分の１以上を保有する様に義務づけられ、現在ＪＴ株の
１千万株の半数５００万株を國が保有しています。

政府与党は震災復興財源確保のためにはＪＴ株全株売却の提案もしました。
是に対しタバコ農家やタバコ小売り店主達はもし全株売却になれば制度の
維持は困難ＪＴ法や事業制度の見直し等根本的改革が必要としています。

しかしＪＴ側は現在の様な國に縛られて経営制約があるより全株売却で
タバコの自由化を望んで居るとの声もあるとか。

財政審議会は現在保有義務の２分の１以上を３分の１以上に法律改正をしたら
どうかとの意見書を提出した。

もし３分の１超えに訂正された場合は５０００億円前後の株売却益が見込まれ
復興財源充てられ他の増税幅が圧縮される可能性が出てきます。

しかし何時もタバコ増税が頼みの綱の感じでまず筆頭に挙げられて来ました。

その度タバコ愛飲家やタバコ耕作農家。タバコ販売店主が何度泣いて来た事か。

今回も被災地復興と云う大義名分があるがタバコ農家・販売店主・タバコ愛飲家
は消費低迷で青息吐息状態と云うのに、タバコ値上げ、タバコ需要減・さらに
増税と二重苦も三重苦を背負わされ悲鳴を上げだしています。

これは今日本中皆同じで何もタバコ関連だけに限った問題ではない。

この状況を一体国会議員の先生達はどう考えて居られる事やらじっくり伺って
見たいものですね。

仕切り直しの臨時国会今日招集

野田政権が成立して初めて招集された臨時国会は何故か３ケ日の予定でしたが
与野党協議の末、１０日ばかり延ばされが、形ばかりの審議で閉会した。

その間野田首相の国連総会出席や日米首脳会談と云う国際舞台へのお初見え等
があって、日程的には無理な事は納得出来るが、復興対策は頓挫して補正予算
に対する舞台裏での取引に終始した感があります。

仕切り直しで今日から２回目の臨時国会が召集されます。

今回の臨時国会でやっと本格的災害復興に手がつけられるかと云うのが、偽わら
ざる国民の受け止め方ではないか？

まず東日本大震災復興に向けた２０１１年度第三次補正予算の審議です。

この第三次補正予算案の１２兆１０００億円の主点は勿論災害復旧。復興費です。

それと同時にＢ型肝炎和解金７０００億円。学校防災機能強化費や中小企業金融
関連経費１０００億円それと年金勘定から借用した２兆５０００億円が含まれて
の補正予算案で、三次補正予算全てが復興費に充てられるものではない。
が早急な成立は云うまでもないはずです。

２０兆とも３０兆とも云われる災害復興の復興財源確保法案(仮称)の成立が
不可欠条件となってきます。
是についても復興債発行の全貌が今だ見えていません。
さて今国会でどの様な審議が行われるか？

また肝心の震災復興の司令塔となる復興庁設置法案は各党それぞれ思惑があって
是も相当難航しそうです。

災害復興財源に予定されて居る国家公務員の年収平均７・８％削減する臨時特例
法案は労働協約締結権を盛り込んだ公務員制度改革関連法案とセットと云う点で
野党からクレームがつき相当これも紛糾しそうです。

欧州のギリシャの国家公務員争議を連想させる争いになりそうです。

国民新党の存在理由とも云われる郵政民営化見直し問題は公明党が審議容認に
転じ将来が見え始めた様ですがさて自民党がどう対応するか？

その他にも衆院の「１票の格差」是正問題や、懸案の国民投票関連衆参両院の
憲法審査会始動問題。東電福島第一原発事故調査委員会発足等々がメジロ押し
に山積しています。

限られた会期内で是を完全にこなす事が出来るか？

国民の貴重な税金を使って国事を任せられて居るので、国民の負託に応じる
充分なお仕事を期待します。