日々好日

さて今日のニュースは

今欧州はリーマン以上の深刻事態進行中か?

2011-10-12 10:03:54 | Weblog
今欧州ではギリシアの財政再建が行き詰まり欧州大手銀行に波及して最早
ギリシアの債務不履行デフォルト不可避の見方が有力です。

ギリシア国債保有率が高いとされた欧州主要銀行「デクシア」が経営困難
となり、フランス・ベルギィーが公的救済に乗り出した。

ギリシア支援で最大の拠出国ドイツ等では最早破綻は避けられない、いっそ
デフォルトして再建を図ったがユーロ圏には安上がりと云う極言すらある。

しかしもしギリシアがデフォルトに陥れば米国で起きたリーマンショック
の騒ぎ位では済まされそうにありません。

現に一時はユーロに対し円は100円台と云う記録的高値を記録しました。

ギリシア国内でもEU等から金融支援引き替えに年金カットや増税を強いられる
国民から財政や景気が一向に好転しないでリスクばかり押しつけられる事に対し
不満が蔓延して、ユーロ圏離脱を仄めかす国民も増えて来たらしい。

またユーロ圏では欧州金融安定化基金機能強化に対する各国合意で放漫な
ギリシア政府の財政政策に怒りを噴出して居る國も出て来たとか。

ギリシアの財政危機の一つの原因が国家公務員の優遇政策にあると言われて居ます。
これはソックリ何処かの國に当てはまる様な気がしてなりません。

是に関連してイタリアとスペインの国債格下げが発表されました。

何れも財務危機を懸念しての措置で、さらにその影響は欧州各国に波及する恐れが
出て来ました。

またこの欧州金融危機問題は世界の商品先物価格急落を呼んで来た様です。

高騰中の原油・穀物・金等の先物商品相場が下がる事は良い事かも知れませんが
その金が何処に流れるかが問題です。

新興国に流れた居た資金も何だかこの頃は様相が一変して潮が引くように引き上げら
れて居ると言う情報もあります。

是が一時逃避先に円に集中したら日本にとっては大変な事になります。

金は天下の回り物と良く云うが、今は世界的規模で世界中が欧州金融危機に
振り回されている状況の様で、一日も早く沈静化する事を願わずに居られない。

日本は本気でTPP参加する気か?

2011-10-12 08:43:04 | Weblog
災害復旧と同じ様な重要課題となりつつある日本のTPP参加問題
野田総理は参加に向けて積極的姿勢を見せて居ます。

TPP問題は日本の将来を占う踏み絵と見る向きもあります。

人によっては日本農業の崩壊と引き替えに貿易優先の國にするのか
と極言する人も居ます。

反面今の様に関税で縛られて居ては日本の将来はない、即刻関税
撤廃で外国に負けない國ずくりをすべきと主張する人も居る。

今回はAPECと言う限定された地域でこの有様です。

世界に向けてのFTA協定締結等夢のまた夢と化す可能性もある。

現在日本で進行してして居る産業の空洞化、企業の海外流出問題も
このTPP問題と同じ土俵とも云われて居ます。

そして就職難・失業率アップ・経済の低迷、是もまた関税問題
絡みと見られます。

是を一気に解決したいとする野田総理の考えは納得出来ますが、
今農業は少子高齢化で農業の担い手が無く衰退の一方を辿って居る。

勿論規制緩和で農業も企業が参加出来る様になって工場方式の農場
が増えて来ました。

しかし企業は営利主義ですので儲からない事業はやりません。
何時撤退するか判らない不安定な農業構造になる可能性を有します。

それでも遊休農地や放置農地をこれ以上増やさない為には企業の
参入も仕方ないと云う意見もあります。

日本の農業は狭い農地をコツコツと耕して棚田の様な農業で是まで
発展してきました。

是を機械化して大農場形式にするのは大変難しいと云われて居る。

今後農業は集中化して大量生産するか、専門化して特殊な農産物生産
をするしか、安い外国産に対抗出来ないのではと言われて居ます。

現在の状況が進めば、食料の大半は外国産となってしまう可能性がある。
金が充分にあればそれも可能です。

しかし大切な食料を外国の手に握られてしまってはどうなるかは歴史が
明らかにしています。

現在TPP参加に反対をする農業関連者はこの事を一番恐れて居ます。

と言って外国と関税でハンディーをつけられて輸出立国としてやって
いけるか?

相当外国より勝れた技術や性能を持った輸出物がないと立ちうち出来ない
でしょう。

益々企業の国外脱出に加速がついて来るでしょう。

これは農業もしかりです。

徒にTPPはダメだと逃げ回るのでなく出来ればなんとか生き延びる道を
模索して行く方向に向かねばならないのでは。

まずはTPP全面参加拒否や全面賛成と云うことよりも徹底した話し合いが
一番望まれると思えてなりません。