三次補正予算基本方針閣議決定

野田内閣は昨夕２０１１年第三次補正予算案の骨格と臨時増税案の基本方針を閣議決定した。

まだ今頃そんな事言って居るのかと言うのが国民の偽らざる気持ちです。

東日本大震災の復旧・復興に対しては臨時増税に頼らざるを得ない事情があるが臨時増税や
三次補正予算については民主党内でも異論があって党内皆賛成とは行かない状況です。

まして野党ともなると、野田政権を追い込める好材料ですから、すんなりと賛成は難しい。

しかし被災地の状況から云うともう時間的に余裕が無く今日明日にでも補正予算案は成立させて
貰いたい処です。

一番の問題は復興財源です。

国民としても被災地復興に際しては、総論賛成・各論反対で今だ納得は出来て居ません。

兎に角自分たちの生活を切り詰めて復興財源を捻り出さねばならないのですから当然の事です。

今回閣議で合意された内容は次の通りです。

２０１１年度第三次補正予算案の総額は１２兆円位の規模とする。
東日本大震災復旧・復興に９兆１０００億円を充てる。
１１兆４０００億円の復興債を発行し資金調達する。
歳出削減と税外収入として５年間で５兆円。１０年間で７兆円捻出する。
臨時増税額は９兆２０００億円程になる様に努力する。
１０月中に法案国会提出をする。

予算案作成は通常３週間の時間が必要とされ、そのためには昨日の閣議決定がぎりぎりの限界で
野党との合意なきまま見切り発車せざるを得なかった事情がある。

現在財源確保の税外収入で野党が問題にして居るのがタバコ増税とＪＴ株売却問題です。
タバコ切り捨て論となりかねないＪＴ株売却とこの前値上げしたばかりのタバコを再度値上げする
のはどうかと云う異論です。

この問題に決着をつけるには相当厳しいものがありそうだ。

現在この第三次補正予算案について民主自民公明三党の政調会長による実務者協議が行われて居ます。

早くも民主党内から三次予算案国会提出は１１月上旬にずれ込む恐れがあるとの発言もあった。

また三党協議から外された共産・社民・立ち上がれ日本の三党は党首会談を呼びかけて居ます。

一日も早い補正予算案の成立が待たれますが先行きは相当厳しいものになりそうです。

もしこの三次予算で９兆１０００億円の復旧・復興費が計上されると是までの一次補正４兆円。
二次補正の２兆円と合わせて１５兆円余となるので政府が推計した復旧・復興額１９兆円の８割を
手当した事になりそうです。

一日も早い成立が待たれます。